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2011年松原英治・若尾正也記念演劇賞受賞者

第16回
俳優の天野鎮雄さん
劇座公演『泰山木の木の下で』ならびに『父と暮せば』の演技。

演劇プロデューサーの森つとむさん

総合劇集団俳優館の公演「新劇100年珠玉の一幕劇集」で新劇の足跡をたどり、現代の俳優で舞台化したことが画期的な企画・製作。 


 東海3県の劇団・演劇人が名古屋市内で上演した作品の創造に参加した個人に送られる、松原英治・若尾正也記念演劇賞受賞者が発表されました。今回が16回目になります。
 授賞式は2月14日 18時からアパホテル名古屋錦で行いました。


選考委員(敬称略)
委員長 河野光雄(名古屋演劇ペンクラブ理事)
委員  安住恭子(演劇評論家)
    桐山健一(朝日新聞学芸部)
    清水義和(愛知学院大学教授)
    藤井孝子(名古屋演劇鑑賞会副委員長)
    山中義幸(名古屋演劇鑑賞会会長)


松原英治・若尾正也記念演劇賞10周年記念誌を発刊

 1996年に発足しました松原英治・若尾正也記念演劇賞が10周年を迎え記念誌を発刊しました。内容は10年間20人の受賞者の受賞理由、表彰状、受賞の言葉、各年度の名古屋の演劇状況などが掲載されています。
 今回この記念誌をお分けします。
郵送料・切手240円を添えて、以下の住所にお申し込み下さい。
〒461−0005 名古屋市東区東桜2−23−7 名演会館2階 松原英治・若尾正也記念演劇賞事務局


過去の受賞者について
第1回 俳優 佳梯かこ氏 演出家 久保田明氏
第2回 劇作・演出家 はせひろいち氏 俳優 丸子礼二氏
第3回 俳優 小澤寛氏 俳優 山田昌氏
第4回 劇作家 北村想氏 人形劇作・演出家 須藤三男氏
第5回 演出家 木崎裕次氏 劇作家・俳優 佃典彦氏

第6回

岩田信市氏岩田信市(いわたしんいち)氏(台本・演出家)
 男女の愛を軸とする人間模様を大らかでパワフルに描いた喜歌劇「ブン大将」(2001年7月17日-8月6日、大須演芸場)と古典的な歌舞伎の多様な様式や技法を現代の視点で巧妙に構築した大須師走歌舞伎「三千世界商往来」(2001年12月1日-23日、大須演芸場)の各スーパー一座公演の台本と演出。

水野誠子(みずのせいこ)氏(演出家)水野誠子氏
大宇宙を去来する人間の心象を幻想的でダイナミックな野外劇として広大な都市空間の中に映し出した劇団きまぐれ公演「天気輪の柱」(2001年10月12日-14日、産業技術記念館)の演出。



第7回

劇作・演出家 麻創けい子氏
アトリエあうん、PANアートカンパニー共同プロデュース麻創けい子氏『時代横町 弐』(2002年9月3日−8日、ひまわりホール)の語りと人形による独創的な劇作・演出。並びに劇団はにわ公演『向こう横丁の牛鍋屋』(2002年12月7日−8日、愛知県芸術劇場小ホール)の明治という時代を鮮明かつユーモラスに抉った劇作。

深山義夫氏

俳優 深山義夫氏
 劇工房創芝社、アトリエあうん共同企画、松田正隆3作品一挙上演(2002年7月15日−20日、長円寺会館)の一つ『海と日傘』の死期が近い妻をいとおしみながら小説を書き、もう一つの愛に苦悩する佐伯洋次役。並びに遠山事務所プロデュース公演『水沢の一夜』(2002年11月23日−24日、名古屋市中川文化小劇場)の蘭学者として人間愛に生きた高野長英役のそれぞれの卓越した演技。


第8回
劇作家・俳優 栗木英章氏栗木英章さん
 名古屋市民芸術祭主催事業・名古屋劇団協議会合同公演『風に紡ぐ』
(2003年11月7日〜9日、名古屋市芸術創造センター)の高度成長時代に青春をひたむきに生きた織姫たちに現代が直面する社会問題を鮮明に映しだした劇作。

長縄都至子さん




劇作家・俳優 長縄都至子氏
 劇団きまぐれ公演『茱萸(ぐみ)の実とりに』(9月26日〜28日、橦木館)の満たされない家庭生活に埋没している女主人公が、突然現れた昔好きだった夫の弟に心を動かされる心情を、繊細な筆致で描いた劇作とそれを好演した演技。


第9回

劇作家・演出家 天野天街氏
 少年王者舘公演『アジサイ光線−夕沈ダンス−』(6月11日〜13日・七ツ寺共同スタジオ)ならびに、ITOプロジェクト企画公演・人形芝居『平太郎化物日記』(7月16日〜18日・七ツ寺共同スタジオ)の独特の言語と映像感覚を駆使した劇作と演出。

俳優 ごとうてるよ氏
 劇団名古屋公演『銀色の狂騒曲』(11月13日・14日、名古屋市熱田文化小劇場)の突然持ち込まれた再婚話に戸惑う、30余年余の未亡人生活を送ってきた島村和花役の豊かな感性で培われた確かな演技。


第10回

小熊ヒデジ氏(俳優・制作)
 KUDAN Project公演『百人芝居・弥次さん喜多さん』(2005年8月10日〜13日・愛知県勤労会館)は、夢幻世界に弥次さん喜多さんが戯れる二人芝居の傑作を、出演者161人という衝撃的で感動的な大舞台に変身開花させた制作と主役の演技ならびにてんぷくプロの中心的な俳優・制作者としての活躍。

舟木淳氏(俳優・演出家)
 劇団ふなきスタジオ公演『歎異抄異聞・親鸞外伝』(2005年10月7日〜9日・名古屋市北文化小劇場)の法然に学び、朝廷の念仏停止で越後に流されながら、非僧非俗を標榜し、多くの弟子を育てた人間親鸞の重厚で存在感のある演技ならびに長年の俳優・演出家活動と多くの演劇人育成への貢献。


小熊ヒデジさん           舟木淳さん


第11回

榊原忠美さん俳優 榊原忠美(さかきばら ただよし)氏
 劇団クセックACT2006公演『アッシリア皇帝と建築家』(2006年5月3日〜6日、愛知県芸術劇場小ホール)の飛行機事故で唯一人生き残った自称アッシリア皇帝の聖俗を去来する幻想世界を見事に描き出した個性的な演技と、1999年からはじめた聴く人に森の壮大さを想起させる『朗読「木を植えた人」』の上演回数200回を超えるひたむきで地道な活動。
 

俳優 田中幸子(たなか ゆきこ)氏
 名古屋放送芸能家協議会公演『赤シャツ』(2006年6月15日〜17日、名古屋市名東文化小劇場)の下女ウシのユーモラスで温かい演技と、ひと組プロデュース公演『時代横町其の六』(2006年8月26日〜9月10日、ひまわりホール)の年輪が育んだ豊穣な語り。


第12回

菊本健郎(きくもと たけお)氏(劇作・演出家)

 NEO企画・グループ希提携公演『望郷・そして飛翔』(2007年10月12日〜14日、名古屋市西文化小劇場)の中国残留婦人・孤児の苦悩を綿密な取材で細密に構成、戦争の惨禍と平和の大切さを鮮烈に提示した劇作・演出。

原智彦(はら ともひこ)氏(役者・ダンスパフォーマー)

 ハポンフェスティバル2007『北斎とお栄』(2007年4月11日〜22日、鶴舞高架下K.D. Japon ケーディーハポン)の浮世絵師葛飾北斎とその娘お栄の生き様を耽美な映像や強靱な身体で幻想的に表現、現代と江戸時代の時空を超えたスリリングで不思議な世界を現出させた劇作・演出・演技。


第13回

 DORAMAYA HONPO第10回公演『井原西鶴に依らない 好色一代男〜名古屋版〜』(2008年6月5日〜7日、名古屋千種文化小劇場)の女人遍歴の旅を軸に親子、主従、男女の葛藤を名古屋弁で軽妙に描いた演出と浮世屋番頭・伝九郎の熟達の演技。

村瀬きく子(むらせ きくこ)氏(俳優)

 劇団演集創立60周年記念公演第一弾『わがババわがママ奮斗記』(2008年5月24・25日、名古屋市熱田文化小劇場)のつまずいて寝たきりになった老女、脇坂タツが、肉親の軋轢の中をユーモラスに生きる存在感のある演技。


第14回

木村繁(きむらしげる)さん劇作家・演出家
 オブジェクトパフォ一マンスシアター公演『千匹皮』(2009年6月6日・7 日、ひまわホール)の台本・演出ならびに人形劇団むすび座公演『金色仮面』(2009年 8 月21日-23日、名古屋市北文化小劇場)の演出、

近藤未緒子(こんどうみおこ)さん 俳優
 演劇創造αの会プロデュース公漬『背信』(2009年10月28 日・29日、名古屋市千種文化小劇場)の夫を裏切るという背信に至る愛の軌跡を繊細に表現したエマの演技。


第15回

人形劇作・演出・美術家、役者 鈴木宣隆さん

 人形劇団夢知遊座公演『浪枕補陀洛渡海之噺』(2010 年7月10日、名古屋市北文化小劇場)の演技。『たぬき橋』(2010 年12月2 3 日、東建ホール)の脚本・演出・美術・演技。それぞれの見事な成果。

俳優 原田邦英さん
劇団うりんこ公演『歌わせたい男たち』(2010 年2 月19日〜21日 うりんこ劇場)の国歌斉唱を強いる苦悩に満ちた校長役の秀逸な演技。


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最終更新日 2012/03/01