アビニョン教皇庁がジュノーデを混乱させるため送り込んだ刺客イド−ルの1体。
「聖人の霊(もしくは天使)が機体に乗り移り、奇跡を成した」という演出によって対戦者に精神的ダメージを与える。
試合開始とともに機体前面に人物像が浮かび上がる。これは幻灯機の原理によるもの。
そして相手の機体に電撃を浴びせる。
イド−ルの動力であるエーテルは圧縮・膨張の際わずかに帯電するが、顕現機はこの電気を肩のエーテル管に蓄え、武器として用いることができるのだ。
攻撃法としては、管から直接放電するか、またはワイヤー付きの矢を相手の機体に打ち込み、電流を送る。
たいした威力はないのだが、電気の存在が知られていないこの時代にあっては人智を越えた神秘の力と受け取られた。
これらの演出は観衆に対する効果も大きく、試合を目にした次の対戦相手が棄権ばかりか改宗を申し出たこともあったという。