ジラーパ

謎の少年矯正施設ナラカで抗争に明け暮れるパワーク軍団の1つ〈地軍〉の一員、通称「ゲドウの末田」の専用オリジナル機。

クールママホーラガの快進撃を目の当たりにした末田は、長いアームによる攻撃の有効性に着目し、自分の専用機を造るにあたっての指針とした。その結果誕生したのが、極端に長い右腕を持つジラーパである。この伸縮自在の右腕による、多関節アームを振り回すのとは違った直線的な攻撃を得意とする。

敵機めがけて瞬時に右腕を伸ばし先端のピックによるピンポイント攻撃でパワーボックスを撃破する、という戦法でめざましい戦果を上げる末田。だがその行為は、パワーボックスを貴重な財物と見なし戦闘中でも壊すべからずとするナラカの掟を踏みにじるものだった。彼は敵味方なく非難を浴びせられ、外道の名を奉られることになったのだ。

ジラーパ

高所作業メカ。右腕のクレーンを伸張し作業を行う。

ジラーパに酷似したこの機種が世間に登場したのは、末田ナラカに収容されていた時期から3ヶ月ほど後のことである。彼の設計をメーカーが剽窃したとしか考えられないのだが、その経緯は不明である。