ゲットマシン

ゲッターロボシリーズの変形を考えるにあたっては「ドリルとキャタピラをいかに大きくするか、それを他の形態の時いかに隠すか」という点が大きなポイントになります。

以前描いた『ゲッターロボ鍠」によってこの路線は限界まで突き詰めた、という感触があったので、次のゲッターでは発想の転換を図りました。

無理に隠そうとするから大きなガワが必要になり他の形態ではそのガワの処理に困り…という負の連鎖が生じる(もしくはガワの側の都合で収納される物の大きさが制限される)のであり、隠さずにどの形態でも露出させたままで押し通すことができれば、大きくしやすいし変形も簡単で済むだろう、と。『ゲッターロボ號」のドリルが好例ですね。

ドリルやキャタピラはたいていは灰色っぽい「メカ色」に塗りますが、そうでなく装甲と似た色にすれば露出したままでも違和感がなくなるのではないか。しかしドリルやキャタピラが派手な色なのも変なのでそこは調整が必要です(ガンダムアストレイのように鮮やかなメカ色を持つロボットもありますが)。

まあ同じ試みは「真ゲッターロボ」を取り上げた時にすでにやってるんですけど、あれは色々と強引すぎました。

で、なぜ「ゲッターロボ斬」かというと、カラーリングがこのアイディアを当てはめるのにちょうど良さそうなんですね。ドリルは金剛号の黄色に近い金色だしキャタピラ担当の紫電号は紫色で比較的メカ色に近い。これなら元の色の印象をあまり変えずにアレンジできます。ただデザインはかなり違ったものになってしまいました。

 

烈火号

紫電号

 

金剛号