5月10日(日) 曇り時々晴れ 気温16℃ 水温12.7℃

 本日は、オープンウオター・トレーニングNo.4と5です(No.3はオプション)。これが終了すると、オープンウオーターコースが終了し、Cカード取得です。インストラクターは前回に引き続き畠山さん、今日の男鹿水族館パスキーポイントは菅野さんも別コースですがご一緒です。

 全く動かない中性浮力はやはり難しい。だんだん体が立ってきて、ラッコ状態になりかけてしまいます。そこで、スカイダイビング体位で顔を出来るだけ下げて、下腿・ブーツは反らして上げ、そこにドライスーツ内のエアを移動させてました。これで、どうにか一時的に中性浮力を達成。「脚の方にエアを送ったとき、油断すると脚からの急浮上が怖い」とのこと。その時はフィンで下に戻って来るようにとのアドバイスでした。
 急浮上と言えば、終了近くなって軽いボンベで3.4mと浅くなってきたときにやってしまいました。この深度でいったん浮上の加速がつくとBCDやスーツからのエア追い出しが間に合いません。特に初心者はコンパスなどを見ていると風景やダイブコンピューターで、今、自分がいる深度をチェックするのがおろそかになってしまうようです。知らずに浅くなると急浮上してしまうとの事です。ここ当分の私の目標は、自分の深度・浮力を自在にいつも調整できるようになることです。(今はしょっちゅうエアの出し入れをして上下してようやく深度を維持しています。)

 本日見たサカナはカレイとウミタナゴなど。カレイは臆病で2mにまで近づくとビュッと逃げます。砂ではなく、岩の上にいて隠れられないので用心深いのかしら?でもそれならなぜ、岩場にいるのでしょう? ウミタナゴは1m近くまで近づいても逃げません。自分の10倍近い体長の生物がなぜ怖くないのでしょう?たぶん、私の遊泳能力を見抜いているんでしょう。この2種は先々週の4月25日水温9℃の時には見られなかったサカナです。東北の海にも春が来ました。
 今回、ムツサンゴにお目にかかれました。ポリプ直径1cm程、高さ1cm弱です。これが集合して30〜50cm四方のパッチ状になって垂直な壁についています。パッチごとに黄色からややオレンジがかった物まで変化があります。クローンなのでしょう。 そこから少し離れたところにホネナシイソギンチャクの群体がありました。ポリプの大きさは1cmぐらいで、体壁は赤、触手は透明ホワイトです。他にヒトエカンザシや団体さんのウミイチゴなどに出会えました。いるはずなのにそれまで見えなかったものに、ウメボシイソギンチャクがあります。午後のダイブ終了近く、水深5mほどに直径8cmはある大きなウメボシイソギンチャクがありました。ぽつんと一つだけ壁ではなく岩の海底に開いていました。

 今日のスキルで水中コンパスナビゲーションがありました。とはいっても、コンパスを見ながら、15キック直線を往復するだけです。今まで、オープンウオーターの生徒はインストラクターの方のフィンだけが頼りです。子供の鯨のように先生の赤いフィンを見失わないよう上がったり下がったりしながらついていくのです。自分がどこにいるの皆目検討がつきません。常に「ここはどこ」の状態です(これに「私はだれ」が加わったらヤバイですが)。やがて、自分の位置を認識しながら泳がなければいけないでしょうが、本日の直線往復はその初めです。
 本日で初めてのCカードがもらえるわけですが、まだ初歩の初歩、トレーニングを積まないとヨチヨチ泳ぎさえおぼつかないというのが今の感想です。

 ところで、私、まだドライスーツしか経験がないのです。「ウェットスーツを着た事がないCカード」というのも変です。男鹿の海でウエットで潜れるのは7月後半だそうです。6月の石垣行きには間に合いません。ウエットスーツを作ったら、また、プールに戻って1回練習しないと行けません。

 本日の最後にみんなが集まったとき、Aさんからウエットでの「オシッコ」の話が出ました。「緊急」の時、ウエットではオシッコが出来るそうです。「ただ足場がない水中でするのは難しい、入院して寝ながらするときも難しかったが」ということです。そうです、寝た体勢でオシッコをするのは特に男性にとって大変難しいことです。どうしてもオシッコがきばれず、導尿しないと尿閉を起こしてしまう患者さんもいます。これは、前立腺肥大などの問題もありますが、子供の時の躾「オネショしたらイケナイ」「立って踏ん張れないならそれは夢の中」も強迫的に心に残っているためではないでしょうか?
 斉藤茂吉は中学の時までオネショをしたそうです。私は恥ずかしながら小学校4年が最後です。その前は幼稚園の時でしたから、この最後のオネショはとても恥ずかしく、強い「心の禁忌」になったような気がします。

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