鳥海ー小国

 2002年4月27〜29日

 1)鳥海

今年は春が早く、サクラなども2週間ほど早かったようです。ゴールデンウィーク前半は、秋田県南部の鳥海山、山形県南部の小国町へ行ってきました。
去年はヒメギフチョウねらいでしたが、今年はギフチョウを子供に見せて、写真も撮ろう、という目的です。鳥海山はギフチョウの北限になります。また、小国は東北のギフチョウ多産地で、鳥海が外れたときの保険です。
結論から言うと、鳥海のギフチョウは振られてしまいました。鳥海の横岡は季節が進みすぎ、高地のブナ林は途中の道が雪で通行不能でした。
ここのギフチョウは難しい。

そういうわけで、鳥海はチョウの写真はありませんが、風景・花々の写真など。
(このページ下に「小国のギフチョウ」を載せてあります)

鳥海山の麓、西目町の「にしめ道の駅」には、菜の花で作った迷路がありました。そこから望んだ鳥海山です。
写りこんだ電線は消してあります。
(4月27日)

翌、28日。象潟です。
海から鳥海山へ向かって晩春から早春へ季節が標高で変わります。
ピンクはヤマザクラ、赤はカエデなどの新芽、薄緑は出始めた新緑です。

コブシの花。
コブシは白モクレンに似ていますが、花は3分の2ほどと小ぶり。
でも、木自体は大木になり、3階建ての建物を見下ろすほどになります。
また、花と葉が同時に出るのが特徴です。
コブシは山にもありますが、開花が農事の暦になるので、東北では、田畑の隅に植えられていることも多くあります。

2)小国

Luehdorfia japonica ギフチョウ ♂(上下とも) 

29日は山形の小国、朴の木峠でギフチョウに出会えました。
ここは、例年だとゴールデンウィーク後半に出始める産地なのですが、今年は4月20日にはもう雄はだいぶ発生していたとか。
29日は8,9割の雄はもう飛び古していました。
それでも、日陰にはまだ雪が残り、雪のそばで羽化したギフチョウは遅く出るため、まだ1割ほどは新鮮です。
これが、雪国の特徴です。

上は雌。まだ、新鮮です。
ヒメギフチョウは後翅の半月紋が黄色ですが、ギフチョウはオレンジ色。赤紋も大きく、一層派手な装いです。
ギフチョウは、好天なら朝、9時頃より飛び出し、しばらくは吸蜜したり、上記のようにときどきひなたぼっこをして、体温を上げます。
11時を過ぎると、体が温まったのか、飛翔速度が上がり、あまり地表に降りなくなります。
午後になると、そのまま、高い木の上などに飛び上がり、そこでもう休息に入ります。


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