画期的なウクレレ教則本
「いつでも どこでも ウクレレ弾こうよ」
日本ウクレレ・スクール主宰者であり、私たち日本ウクレレ協会(NUA)創立時からのキー・メンバーでもある渡辺直則氏がウクレレ指導歴36年の経験に基づいた、易しくそれでいて奥の深い内容をもつウクレレ教本「いつでもどこでも ウクレレ弾こうよ」を出版しました。
インターネットでの反響
Aさんのサイト9月28日付および10月1日付の記事。
- Info:「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」という教則本がお勧め!ウクレレブームといわれて、TVや雑誌でもさかんに取り上げられる今日この頃だが、また1冊、ウクレレの本が出たらしいと聞いて、ひやかしのつもりで書店に出かけた。ところが、この本、あまたあるナンパなウクレレ本とはいろんな意味で一線を画していた。大型書店や楽器店のきらびやかな店頭に大量に平積みされつぎつぎと買われていく、大判オールカラーつやつや紙の(巻頭には、実は意外なウクレレ達者だった男性タレントとか、「最近ウクレレのかわいい音色にはまっているんですう」とかのたまう女性タレントの笑顔のページが続いたりする)豪華なムック(ガチャピンの相棒ではない。MagazineとBookの合成語。知ってた?)とは違い、住宅街の中のほこりっぽい小さな書店の奥で店番するおばちゃんの横の、「趣味・実用」の棚に「ベランダで洋ランを育てる」と「中高年からの山歩き入門」の2冊の間にはさまってそうな雰囲気の本なのである。(前置きが長いぞ)
そんなわけでこの本、印刷や装丁が実に地味である。A5サイズという小ささ。2色刷りで、写真も必要最低限。しかし、その中身は、外見以上に他のウクレレ本とは違っていた。かく言うぼくも、立ち読みのつもりで手にとったのだが、中身の濃さに驚き、すぐキャッシャーへと向かったのだ。この本は日本語が読めるすべてのウクレレ初心者、とくにこれまで他の楽器の経験がなくてコードのしくみなどがよく分からない人に絶対的にお勧めする。
最近、ウクレレ初心者の人達といっしょに弾く機会が多く、彼等が理論を理解せずにやみくもにコードの押さえ方を覚えようとしているのは気になっていたのだが、これもある意味で仕方ないことだった。これまでのたいていの教則本では、理論には触れずに、コードの押さえ方だけを(ごていねいに変な手の形のイラストつきだったりして)載せているか、「第○章コードの理論」とあって、他の章とは無関係にえんえんと無味乾燥な理論の説明が続くだけか、そのどちらかであったからだ。それに対しこの本ではコード理論に、ウクレレプレーヤーの立場で正面から取り組んでいる。難しくなりがちな理論の話と馴染みある練習曲とがちゃんと対応づけられ、簡潔に説明されているのだ。もちろん、ややこしいことは気にせず、CとFとG7だけでも演奏できてしまうのがウクレレなんだけど、コードの仕組みがわかっちゃえば、聞き覚えの曲にコードをくっつけたり、弾きにくいときに移調したりいが難なくできるようになるんだよ。ぜひ、この本で勉強を始めてくれたまえ!!(買うだけじゃダメよ)
あ、それから「コード理論なんて知ってるよ。ギターもバリバリだからウクレレなんてちょろいぜ」という人達のもお勧めだ。キミはウクレレの構え方、ネックの持ち方、ストローク法などを、すでに知っているつもりで習わずにすっ飛ばしてはいまいか?ウクレレにはやはり独自の演奏テクニックがあって、これをマスターすれば同じ曲でもずっと楽に、カッコよく弾けるようになるのだ。実に、目からウロコ、基本を軽視してゴメンナサイ的ありがたさなのである。また、練習曲の楽譜が豊富で、かなり上級むけのソロ曲まで収録されている点もポイントが高い。
この本は永年ウクレレの教師をされ、日本ウクレレ協会の設立メンバーでもある、渡辺直則さんによるもので、氏の経験と配慮が本のすみずみにまで行き渡っている。こんなにしっかりした教則本が出ればウクレレブームも単なるうわっつらだけのバブルで終わらず、手軽に楽しめる楽器のひとつとして、日本にも定着できるかもしれない。というわけで、「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」渡辺直則著、大泉書店ISBN4-278-05103-4定価が驚きの950円!譜面が約20曲入って、消費税入れても1000円でおつりが!!なお楽器店よりも書店の方が発見できる確率が高いようです。
つぎのお二人がTokyo Ukulele Institute (TUI)のホワイトボード等に書かれた記事もご了解を頂いたうえで転載させていただきました。
たかはし かつあき(高橋克彰)さん
- 前から気にはなってたんですが、皆さんオススメのようなので「いつでも・・・・」購入しました。(TUI10月1日)
- 和製Kamaka? :「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」を読んでて驚いたんですが「国産カマカ」なるモノの写真が載ってました。以前、ケイキカマカに日本製があったとはやかわさんが書かれていましたが、それ以外にもあるんですね。うーむ、ウクレレは奥が深い・・・(TUI10月1日)
- 渡辺直則氏も本の中で「コードは習い始めからソロに備えた指使いを」と書かれてますが、今それで苦戦中です。中指や薬指で、弦2,3本をバレーして小指又は人差し指でメロディを押さえていく方法です。指が動かなくて困りますがソロを弾くには避けて通れないんですね。(NUA10月1日)
やすだよしひろ(安田慶宏)さん
- ユカさん、(ウクレレの)購入おめでとうございます:「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」はビギナーにとってかゆいところまで手が届いているとってもいい本です。ただ将来のことを考えて、1本の指で2弦押さえるとか、すぐにはできないことも書いてあるので、メゲずにがんばってください。(TUI10月2日)
- セーハーで「ゼーハー」:「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」を買ってから改めてウクレレのおさらいをしていますが、1本の指で複数の弦を押さえる「セーハー」が難しい。指1本で横1線全て押さえるのはまだ何とかなるとして、Dm系の2弦を1本の指で押さえるのは至難の技です。(ビギナー教習本には載ってなかった)指を反らせるというのですが、そう反らない体のカタイ私。しかし、ソロの場合、セーハーの方がスムースにコードが移行できるのは確かです。うーむ。やりなおしだっ!ということで「80日間世界一周」も「魅惑のワルツ」もセーハーで仕切り直しです。人差し指と中指がつき指みたいに痛いぞ。やすだでした。(TUI10月4日)
- これは大事だ、ウクレレポイント:「いつでもどこでも」で初めて知った言葉、それが「ウクレレポイント」です。要はウクレレを保持するポイントですが、ここまでしっかり解説した教本を見たのは初めてです。私はこれまで全くウクレレポイントを意識せずに弾いていたので、コードを覚えるにつれ、コード移動の際にウクレレの保持が安定しないなと思うことがありました。そうか。ちゃんと意識して乗せるポイントがあるのか。「おー!安定する。これはスゴイ!」とカンドーしたのはいいのですが、今まで意識しないでやっていたから、今までのクセをなおさなければなりません。これが面倒。ようやく気持ちよく弾けるようになったのにポイントを意識するためにまた、詰まったり止まったりになっちゃった。というわけで「セーハー」と合わせてウクレレポイント込みで矯正中であります。「セーハー」も「ウクレレポイント」も大事ですが、全くのビギナーにこれをちゃんとやりましょうと言ったら挫折しやすいかもしれません。だからビギナー教本にはしっかり書いていないのかな。「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」はそういう意味である程度弾けるようになったビギナーのステップアップ用としていいかもしれません。人差し指と中指が痛くて今日はもう練習できないぞ。やすだでした。(TUI10月4日)
- 「いつでもどこでもウクレレ弾こうよ」で勉強していますが、やはり文字だけではわかりにくいところもあって、ご教授していただける場ができれば嬉しいです。コードを1本の線で表わすところがイマイチわからない???(NUA10月7日)
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