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くすりの飲ませ方
みずぼうそうについて
溶連菌感染症について
手足口病について
こどもたちをたばこから守ろう
インスリン抵抗症候群は死へ向かう前奏曲
肥満するとからだのいろいろな組織でのインスリンの効き目に対する抵抗性が増し,つまりインスリンのききめが弱くなり結果として,i)
高トリグリセライド血症,ii) 高血圧症,iii) 耐糖能障害などがおこります. この状態をインスリン抵抗症候群と呼んでいます.この状態がながく続くと
全身の動脈硬化を来たし,ついには血管イベント(脳梗塞,心筋梗塞)をおこし,運がわるければ,命をなくします.
基礎代謝がエネルギー消費の60-70%をしめている
減食をすると確かに,当初は体重が減っていきます. しかし減食によって,脂肪だけでなく筋肉も減っていくのです. 筋肉は脂肪より重く,筋肉が減るぶん最初は気分よく減量ができるかもしれません. しかし基礎代謝分のエネルギーは,ほとんどは筋肉で消費されるため,筋肉が減るにしたがって基礎代謝率はぐんぐん低下し,あるところで,減量がストップしてしまうのです.
そこで,減食をやめると,基礎代謝が少ない分,余剰エネルギーがその分増大し,そのほとんどは,脂肪として身体に貯えられることになります. いわゆるリバウンドです. この時点では,身体の筋肉はほとんどなく,脂肪ばかりになっているはずです. つまり基礎代謝は極めて低くなり,すこし食べても,すぐ太る状態です. 結局,減食によって身体が筋肉質から,脂肪ぶとりへ変化したといえるでしょう. こうなるともう,歩くのもおっくうになり(筋肉がないので動けない)ますます悪循環に陥ってどんどん太っていくことになるのです.
運動で消費するエネルギーはしれている
体重1Kg分をへらすのに7000 Kcal の運動が必要.カロリー消費型の有酸素運動だけで,体重をへらすのは至難のわざです.
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