よしだはじめ の 旅と料理のページ
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香港の家庭料理教室

 
香港への初旅行のとき,現地で料理教室があるのを知り,現地へ着いてから翌々日の参加申込みをしました.

講義は広東語(たぶん)で英語への通訳がありました.レシピを書いた文書も広東語と英語の2種類をもらいましたが,書いてあることがどうも微妙に違うみたい.

講師の講義と実技の後,受講生の実習がありました.

日本で手に入らない材料はそれっぽいもので代用して,再現しました.


1997年 香港フードフェスティバル 香港の家庭料理教室

●主催: 香港観光協会,香港YMCA

●日時: 1997年3月7日(金)午後2時〜4時
          (全8回中の第3回目)

●会場: 香港YMCA 6F

●講師: 陳 東 さん ( Chan Tung )


1.荳香醤爆骨 (スペアリブの甘味噌炒め)
 Sauteed Ribs in Bean Sauce

材料

豚スペアリブ(骨付き),長ネギ(みじん切り),ショウガ(みじん切り)
荳醤(ビーンソース),コーンシロップ,片栗粉,油

・荳醤(ビーンソース)は大豆味噌のようなものだが,豆はまるごとびんに入っている.講習ではこの豆を潰して使用した.
よくある Black Bean(トウチ)ではない.日本では白味噌を使うことにする.

・コーンシロップの代わりにメープルシロップを使ってみた.はちみつでもいいだろう.


作り方

1.スペアリブを適当な大きさに切る.
  肉に片栗粉をまぶし,水適量を加えて混ぜ,30分程度おく.
 
2.白みそとシロップを混ぜておく.

3.中華なべに多めの油を熱し,長ネギのみじん切りを焦がさないように
  十分色づく程度まで炒め,取り出しておく.

4.中華なべに油適量をを熱し,ショウガのみじん切りを炒める.

5.4にスペアリブを加えて焼く.
  肉の外側に焼き目が付いたら,火を弱め,十分火を通す.

6.2を加え,肉にからめる.3を加えて混ぜる.
 
 

2.壽眉煎倉魚 (まながつおの寿眉茶風味)
 Pomfret Slices in "Shao Mei" Green Tea Sauce

材料

まながつお(切り身)
トマト,キュウリ,珍珠菜( せり で代用),寿眉茶
しょうゆ,砂糖,塩,油

珍珠菜は今回初めて知った野菜.英語では Pearl Vegetable だそうだ.
外見は香菜のようだが,それほど強い香りはない.茎の部分は少なく,葉が多い.横浜中華街の八百屋を探してみたが,八百屋の主人も知らなかった.
強いて言えば「せり」に似ているので,葉の部分を使って再現してみた.

寿眉茶は緑茶の一種.英語では Shao Mei Tea.横浜中華街でも手に入る.

作り方

1.まながつおの切り身に塩を軽く振っておく.

2.トマトとキュウリを付け合わせ用に薄く切り,皿に盛る.

3.寿眉茶を湯出しし,葉を漉し分けて水切りをしておく.

4.中華なべに多めの油を熱し,珍珠菜を素揚げにする.
  焦がさないように,でも,パリッとするまで揚げる.

5.続いて,3で漉し分けた茶葉も4と同様に素揚げにする.

6.揚げた珍珠菜と茶葉を2といっしょに盛りつける.

7.まながつおの水分を拭き取り,中華なべに適量の油を熱して焼く.
  途中,余分な油を拭き取りながら,魚の外側が色づくまで焼く.

8.3でいれた寿眉茶を加えて,水分が少なくなるまで煮る.

9.しょうゆと砂糖を合わせ,これを加えて,さらに煮る.

10.水分が少なくなるまで煮て,皿に盛りつけ,煮汁をかける.
 
 

(1997年3月訪問)