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シンガポール・チキンライス
チキンライスといえば,日本ではケチャップ味の赤い炒めごはんだけど,シンガポールでは,チキンスープで炊いた米と茹で鶏を,ショウガ醤油とスイートチリソースで食べる料理を指します.ケチャップ・チキンライスが米料理なのに対して,シンガポール・チキンライスは鶏料理.中国の海南島が起源だそうです.最近日本でも見かけるようになったのだけれど,なんか違うな.
改築された東京駅前・丸ビルの地下の中華デリで,シンガポール・チキンライス弁当がテイクアウトできます.でも,ごはんに味が濃く付き過ぎてる.付け合わせも違う.たれがない.スープがない.これを最初に食べたら,こんなものか,と思うだろうけど.
横浜駅ビル地下のベトナム料理のデリにもありました.でも,これは鶏が揚げてあります.フライドチキンライスですね.吉祥寺にも,シンガポール・チキンライスがメニューにある店があるらしいのですが,こちらも揚げ鶏のようです.
オリジナルは茹で鶏か蒸し鶏.鶏自体は鶏本来の味を生かして薄味に仕上げ,たれで味付けします.
なら,作ってしまいましょう.
ホームページを探すと見つかるのだけど,本格的なレシピで,鶏をまるごと使ったり,ガラでスープを取ったりして,かなりメンドウ.1,2人分の少量を日本で手に入りやすい材料で,それほど手間をかけずに作りたい.蒸し鶏より茹で鶏のほうがいっしょにスープが取れるので楽かな.でも,鶏の茹で汁はごはんを炊く分とスープ用で,たっぷり必要.
主材料
鶏もも肉,米,レタス,キュウリ,トマト,香菜
ネギ,ショウガ,ニンニク,ゴマ油,酒
スイート・チリソース,塩,コショウ・鶏もも肉は大1枚約300gで2人分くらい.好きならもっと.
・米は,あれば長粒米がいい.
・スイート・チリソースは「ベトナム生春巻きのたれ」として売っているものでいい.
・その他,スープの具は適当に.作り方
1.鶏を茹でる.
鶏もも肉は,一度熱湯で湯がいてから,たっぷりの水に,酒,ネギ,ショウガ少々を加えて火にかけ,15分〜20分くらい茹でる.塩はごく薄味にしておく.茹であがったら冷ましておく.2.米を炊く.
米を1の茹で汁で炊く.3.スープを作る.
1の残りの茹で汁に,好みの具を入れて,スープを作る.茹で汁が足りないようだったら,チキンコンソメの素などを使って.4.付け合わせの野菜を用意する.
レタスは大きめの千切り,キュウリ,トマトは薄切りに.5.たれを2種類用意する.
(1) おろしショウガ,しょうゆ,ゴマ油を合わせる
(2) 市販のスイート・チリソースはそのまま6.盛り付ける.
平皿にレタスを敷き,その上に茹でた鶏を切って乗せ,回りに,キュウリ,トマトを並べる.上に香菜を乗せる.
ごはんとスープを盛る.どんぶり風にごはんの上に盛り付けてもよい.たれを付けて,どうぞ.
ぼくは,ゴマ油入りショウガ醤油だけで,スイートチリはなくてもいいかな.
食べるときには鶏は冷めててもかまいません.ビールが合います.(2002年5月シンガポール訪問,2002年11月作成)
【付記】 スイートチリ,タイの香り米(長粒米)は幕張のカルフールで手に入ります.