ネコザメ

ネコザメ

カメラ Canon EOS 20D ISO 100
レンズ 50mm 露出プログラム マニュアル
シャッタースピード 1/50秒 撮影日 2014/07/30
F値 f8 撮影場所 梶賀
ネコザメの体は短く、頭部は太く円錐形、英語ではブルヘッドと言われ頭が大きいのが特徴的である。目は高い位置にあり、猫の目のようで、これがネコザメと言われる由縁である。背鰭は二つあり大きく、前部の鰭の前縁に強い棘が一つあるが、人間には無害でサメの方から故意に襲うことは無い。体色はうす茶色の地で、褐色の幅の広い横帯がある。食性は肉食性で甲殻類、軟体動物、小魚、ウニなどを捕食する。特にサザエは大好物で、サザエワリと呼ぶ地方もあるほどである。ネコザメには丈夫な臼状の歯があり、サザエを見つけると丸ごと口に入れて殻を割り食べる。頬を膨らませ、口をモグモグさせてゴリゴリと殻を砕くと、やがてスリット状の鰓蓋から貝殻の破片だけが吐き出され、身はお腹に納まるのである。サメには卵生の種と卵胎生の種があるが、ネコザメは卵生のサメである。卵の大きさはおよそ18cmで、雌は一度に2つの卵を産む。卵はゴムのように柔らかいらせん状の殻で、しかも海藻などに付着するように頂点に粘着性の短いつるが付いているので、海の荒波にもまれても割れたり転がったりはしない。孵化には時間がかかり、約一年を必要とするので、卵の中には発育が完了するのに必要な大量の卵黄を持っている。
BACK PREV