公職選挙法って何?
           N
 7月末の参議院選挙と同じ日に、兵庫県では知事選挙があった。私は、今回の兵庫県知事選に今までよりも関心を持った。前知事が任期を1年以上残して辞任し、3人の候補者が立候補したからだ。
 街で一人の候補者の選挙ビラを受け取った。ビラを読み、なかなか共感できることを言っていると思ったが、そのビラのどこにも候補者の名前がない。
 ビラにあった候補者の事務所に電話をした。「ビラに名前が抜けている」と言うつもりだった。しかし電話にでた人の回答は、ナント選挙期間中に配る「法定ビラ」には、「候補者の名前を記載してはいけない」と、公職選挙法で決められているとのこと。私は本当にびっくりした。候補者の名前を載せれない選挙ビラとはいったい何なんだ?
 一方、投票2日前の朝日新聞に別の候補の選挙広告が載った。その選挙広告には、きちんと候補者の写真も名前もある。大変なお金がかかる新聞広告には、名前を載せ有権者にアピールできるが、誰にでも配ることができる法定ビラには名前を載せることができず、有権者にアピールできない。
 私はこの不公平に納得がいかない。 
 国会で衆議院の選挙制度の議論が始まるようだが、この際、ぜひ公職選挙法を改正し、候補者の名前が入ったビラを有権者が受け取ることができるようにして、「有権者の知る権利」と、「選挙活動の公平性」を確保してほしい。
 
                              TOPへ