教育への3つの提案
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 東京都教育庁は、公立の教員を5段階で評価し、人事や昇給に反映させる制度の中間報告を発表した。これが導入されたら教育現場はどうなるだろうか?
 全体のやる気が起こり、教員同士の連絡・相談が円滑になり明るい職場になるか。それとも各教員に疑心暗鬼が起こり、問題が発生してもお互い相談できず、もみ消しに走り、物言わぬ暗い職場になるか。能力給が導入された民間の職場をみれば、後者の事態が教育という現場に現れることが予想され、教員同士の協力が成立し難く教師集団の教育力の低下は深刻になる。
 ではどう変革すればいいか。次の3点を提案したい。まず教頭は平均的教師の半分ぐらいの持ち時間で授業を行う。全ての教師はこの授業をいつでも見学できる。このことでベテランの教頭の授業ノウハウが多くの教師に伝達され、また教頭も生徒の実態にふれることで、一般の教師のよき相談相手になれる。次に、担任手当を導入する。多様な生徒を迎え、担任の業務は年々多忙化しており、担任業務の「やりがい」を金銭的にも保証する必要がある。最後に、保護者や地域の声を学校現場に反映するため、教育委員の公選制が必要だ。住民の意思が反映される教育行政がどうしても必要だ。
 
 
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