諮問委員にアンケートを
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民主主義社会の根本は、自分の意志で自分の行動を決めることだ。一方、
全体主義は国が市民の行動を強制する。
首相の私的諮問機関である「教育改革国民会議」が、小中学校で2週間、
高校で1ヶ月の「奉仕活動」を打ち出した。「奉仕」という言葉が付こうと
も、これは無償の強制労働であり、勉強を中断して行われるので、戦争中の
学徒動員と全く同じものだ。このような活動を市民に強制する国は、戦前の
ような全体主義国家と言わざるを得ない。
「私的諮問機関」の答申を、文部省が取り入れようとしているので、この
委員達は実際的に「公」的な委員だ。そこで、マスコミはぜひこの委員全員
に次のアンケートをとって、一般に発表してほしい。
「今あなたの子供や孫が通っている小中高の学校は公立ですか、私立です
か」
「あなたの子供や孫に現在2週間や1ヶ月の奉仕活動をさせていますか」
「この奉仕活動が公立で制度化され、私立では導入されない場合、あなた
の子供や孫を公立に行かせますか?」
私の子供は現在公立だが、これが導入されれば、子供を私立に行かせるだ
ろう。