この町にあるカテドラル(大聖堂)はスペインで2番目の大きさを誇る。
そこの管理人?のホアキンおじいちゃんと仲良しになる。
昔フラメンコのギタリストとして来日した経験があり、大の親日家。私とisakoの肩に腕をまわして
「リョウテニハナ!リョウテニハナ!」
…一体どこで覚えたんだ?そんな言葉。
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スペイン語が話せない私達と、英語が分からないホアキンお爺ちゃんのコミュニケーションの手段は、片言の日本語。そんな「スンバラシイ!」(素晴らしいの意)「カンペェーキ!」(完璧の意)を連発する怪しい会話しながら、アルバイシーン(まるで迷路)を散策。アルバイシーンはジプシーの町。
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行き付けのタブラオ(フラメンコのショーを見せてくれるバーのようなところ)に案内してもらう。ママ(私のことをおじいちゃんはこう呼んでいた)とコドモ(isakoのこと)はオレンジジュース、おじいちゃんはご機嫌にサングリアなどを舐めながら、フラメンコのかけ声の掛け方(「オレ!」とか)や手拍子の打ち方などを教わる。
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おじいちゃんの顔ききでもちろん特等席。ふと後ろの座席を振り返ると日本人の観光客が30人ほど雁首そろえて座っている。向こうでも私達に気づいたのかこっちを見ているけど、その目が訝しげ。変だよねぇ、確かに。二十歳の娘二人が現地のおじいちゃんと、怪しい日本語と怪しいスペイン語で会話してるんだもんねぇ。(しかもリョウテニハナな席の座り方で)
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舞台で演じられたのは「典型的なサクロモンテの踊り」だそうで、死んだ恋人を懐かしむ踊りや激しい恋の踊りなど、男の人が踊るフラメンコって(今でこそメジャーになったけど)初めて見たんだけど、凄くかっこよかった。(実はそのダンサーの方と舞台の前にバーでお会いしたんだけど、舞台の上の方がずっといい男。近い内に来日の予定があるとか言ってたけど、来たのかな?)
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ギターとパーカッション代わりの椅子と手拍子と踊り子の刻むステップが、あれほど感動的なものだと初めて知った。なにかこう、直接私の体の中のに伝わって、聴いているうちに体中の血が沸騰するみたいな感じ。また見たい。
ホアキンおじいちゃん、元気かなぁ…。
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