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ジェームズ・タレル
「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」

まさしく漆黒の闇、上も下も、自分の目が開いているのかもわからない。係りの人の言う通り、壁を触りながら進み、ベンチに腰かける。少しずつかすかな明かりを感じ始める。最初は「この暗闇の中、建物からどうやって出るの?」と不安だったのに(本当に恐怖)、10分もするとぼんやりと見え始め、そこからはどんどん楽しくなってくる。自由に歩き回ることもできる。人間の目って、時間はかかるけどこれほどの暗闇にも順応するんだ。タレル曰く「スウェーデン、ノルウェー、日本では理解されるが、ドイツ、アメリカでは受け入れられにくい。」写真は作品の入り口。