TPSって何?


キャブレターの右側に、トルクスビスで固定された黒いのがついています。
TPS ...がスロットルポジションセンサー(TPS)です。

こいつがスロットル開度を検出していて、エンジン回転数だけでなくスロットル開度でも点火タイミングを変えているそうです。ジェットキットで知る人ぞ知るIvanによると、スリップオンあるいはフルエキにして彼のキットを付けた場合、これを調節することで振動やレスポンスがより改善されるそうです。
付いているものはとりあえずいじってみる(壊れそうになければ、ですが ^^)というポリシーに従って、これも遊んでみました。

  1. サービスマニュアル指定の調整法
  2. Ivan推奨の調整法
  3. S/O+ニードル調整だけのエンジンで効果はあるか?


サービスマニュアル指定の調整法

FZS-1000Nサービスマニュアルp.7-12を参考にしました。 Pat's Motercycle Pageにも写真入りで詳しく載っています。

TPS connector
  1. タンク下のセンサーのコネクター(左の写真の矢印のあたりにあります)を外してメインキーをONにする。
  2. コネクターを再びつなぐ。タコメータがセンサー出力表示となる。
  3. TPSのT-20トルクスネジを緩める。
  4. スロットル全閉でタコメータ表示が5000rpmになるようにTPS角度を調節する。注)
  5. そのままずれないようにネジを締める。
  6. メインキーをOFFにする。
注)TPSの側から見て、スロットルバルブは時計回りに回ると開きます。したがって、TPSを反時計回りに回すとスロットルがより開いているように、時計回りだとより閉じているようにコントローラーが錯覚します。前者ではタコメーターの表示が10000rpmに、後者では0rpmになります。この表示は、0〜10000rpmまで連続的に変わるのではなく、0、5000、10000ととびとびで変わります。


Ivan推奨の調整法

これもPat's Motercycle Pageに載っています。
  1. エンジンを十分暖機する。
  2. エンジンを掛け、アイドリングを3800rpmに合わせる。
  3. TPSのトルクスネジを緩める。
  4. エンジン回転が最大になるように、TPS角度を調節する。->およそ4500rpmになる。
  5. 回転数が落ちないように注意しながらネジを締める。
  6. アイドリングを1200-1300rpmに戻す。

Ivanの方法の疑問点!?

最初にアイドリングを3800rpmにするが、そもそもこのときのスロットル開度がキャブセッティングやそれまでのTPSの位置によって違うはず。FZ1OA掲示板での書き込みによると、最初に サービスマニュアル指定の方法でTPSを合わせ、その位置でのアイドリングを1200-1300rpmに調整してからIvanの方法をトライし、反時計回り(つまりスロットルがより開いていると勘違いさせる方向)に回したときにエンジン回転が上がればそれでOKだそうな。
Ivanの方法で調整すると、センサー出力モードにしたタコメータ表示が10000rpmになるらしい。出荷時の状態も、5000rpmではなく10000rpmになっているとの情報多数あり。ということは、そもそもマニュアル推奨の方法で5000rpmから10000rpmになってすぐくらいの位置に合わせればよいのか?


S/O+ニードル調整だけのエンジンで効果はあるか?

Ivanの方法は、スリップオンあるいはフルエキを付けてIvan'sジェットキットを付けた状態で効果があるとのこと。他の状態ではかえって悪くなることもあるそうだ。
では、LeoVinceスリップオンとニードルクリップ位置変更のみの状態で、Ivanの方法は吉とでるのか凶とでるのか??
なにはともあれ、試してみましょ!
結論:Ivan'sジェットキットを付けた人には有効かもしれませんが、ほぼ標準仕様のキャブでは逆効果か...
マニュアル推奨の調整位置より心持ち反時計回りにずらす程度にすると良いかもしれません。

Ivan'sジェットキット装着後のTPS調整結果については、こちらをご覧下さい。


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