
最近、何故か教室のかけもちについての相談
メールをよくもらう。
「このままズルズル2つの教室を掛け持ちす
るのは、いけない事なのでしょうか?」
この手の質問には、いつもこう答えている。
「基本的には問題ないと思いますよ。」
問題があるのは、教室で掛け持ちを禁止して
いる場合である。 かけもちOKかどうか分か
らない場合、さりげなく聞いてみること。
かけもちをした方が自分にとってメリットが
あるなら、気持ちを割切ってしたらいいと思
う。そうでないなら、気を使う自分自身が疲
れてしまうから、教室はひとつに絞るべき。
では、何故掛け持ちを禁止するのか、考えて
みたい。教室を持っている友達が、かけもち
についてこんなことを言っていた。
「私の教室では、かけもちOKにしてるんだけ
どね、生徒の中にはレッスンの最中にブエル
タの注意すると、他の教室の先生はこう言っ
てましたけどって反抗するのよ。あぁゆうの
には、本当に腹が立つわ。何で私のところに
習いに来てるのよ?!」
この話しにはびっくりした。他の教室をもっ
ている友達も同じような経験をした、と言っ
ていた。レッスンの最中に、他の生徒のいる
前で先生のやり方を否定するのは、とっても
失礼だ。例えそう思っても、レッスンの終
わった後にこっそり聞きにいくとか、先生を
尊重して欲しい。こういう生徒がいるから
「かけもち禁止!」教室ができてしまうのか
もしれないなぁ。
実をいうと私は1年くらい、かけもちをして
いたことがある。東京と神戸の教室の二箇所
だ。最初は、大阪から頑張って東京まで月に
1回通っていた。既婚の身で仕事をしながら
そういうことをするのは、肉体的にも精神的
にもすごく疲れた。 だから、東京の先生の許
可を取って、東京に通う頻度を減らして、神
戸の教室に通うことにした。もちろん、神戸
の先生にもかけもちの許可は取った。このか
けもちは、1年くらいしか持たなかった。両
氏の教え方が少し違ったので、最初はそれを
使い分けてレッスンを受けようと思ったけど、
だんだんそれがつらくなってきた。それから
疑問が湧いてきた。かけもちをするメリット
が果たしてあるんだろうか?と。そこで、神
戸の教室をやめることにした。神戸の教室を
やめてから、東京の美香先生から「私に師事
していても、私の教室には所属していないこ
とにしなさい。その方が関西で仕事がもらえ
るから。」と指示を受けた。
教室に所属している時は、教室の仕事をさせ
てもらえるわけではなく、他所からの仕事も
一切なかったが、フリーになった途端、美香
先生がおっしゃるように、本当に仕事が舞い
込んできた。
「あなたあそこの教室やめて今フリーなんで
しょ?だったら仕事してくれない?」
今では、他所の先生がかかえているカルチャー
の講師のバイトをしたり、イレギュラーなが
らタブラオに出演したり、少しずつではある
ものの、いい方向に向かっている。
卵の殻を破ろうとするヒナの心境ってこんな
感じなんだろうか?
2001.10.07.
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