IFを430MHzにする改造

 水晶を交換しただけでは、IF 430MHzでは動作しません。PLLがロックしないようです。PLLをロックさせるために、もう一箇所、改造する必要があります。
 IFを430MHzにする際も、IFアンプの改造をしたほうがゲインが上がります。電源部は必要に応じて改造して下さい(メインページ参照)。
 7.68MHzの水晶を使い、2400MHzのIFを433.92MHzとし、DO-17のビーコンを聞きました。信号強度は、144MHzのIFと同程度でした。


1. 水晶の交換

 水晶を交換します。

 水晶の周波数は、次のように求めます。IFと水晶の周波数の関係は、
   (水晶の周波数)=(2400MHz - (IF周波数))/256
です。
 2400MHzを430MHzに変換するための水晶の周波数は、7.69531MHzです。438MHzに変換するには、7.66406MHzになります。従って、7.66406〜7.69531MHzの水晶を使えば、P3Dのダウンリンクが430MHz帯に降りてくることになります。
 秋葉原で7.68MHzの水晶を見つけたので(100円!!)、これを使いました。IFは、433.92MHzになります。


2. 電圧の確認

 電源を入れてphoto 8の青矢印で示した点の電圧を測定します。

 PLLがロックしていれば、ここの電圧が4〜7Vになります。水晶を交換しただけでは、この電圧範囲には入りません。私のコンバータは、1.2Vでした。


3. コンデンサの交換

 photo 8の赤矢印で示したコンデンサを10pF程度のものに交換します。

 コンデンサは、元のコンデンサと同じ位置に付けて下さい。電気的に接続されているだけでなく、位置も重要です。
 交換を終えたら電源を投入し、青矢印の電圧を測定します。4〜7Vの範囲に入っているはずです。私のコンバータは、8pFのコンデンサに交換したところ、6.2Vになりました。


4. 局発周波数の調整

 トリマで局発周波数を調整します。詳細は、メインページ参照



photo 8: IFを430MHzにする改造 (場所は水晶の近く)


 改造にあたり、JH0TOG 吉田さん、N4CNW MiKe氏にご協力戴きました。Tks.


de JN1GKZ 新井 / jn1gkz@jamsat.or.jp

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