どうなったらスゴイの?
ファイナルのように順位がつけられている時は解りやすいのですが、その前の何の説明もなく淡々と
行われる審査の様子は、初めて見学に行った人には サッパリ意味がわからないと思います。 ジャッジは猫をハンドリング(触ったり色々な角度からバランスを見て審査すること)してから、 その猫の審査ケージにリボンを付けていきます。そのリボンの色で順位が決まり、ポイントがもらえるのです。 さらにファイナルに選ばれると大きなポイントがもらえます。 ポイントを集める事によって、猫のタイトルが上がっていきます。 簡単に言いますと、ファイナルに残って、でっかいリボンをもらった猫はスゴイのです(笑) そしてポイントを大量にゲットして、高タイトルを獲得できた猫はさらにスゴイのです。 ここでは主にチャンピオンシップについて説明しますので、他の部門について詳しく知りたい方は、 CFAサイトやショー会場などで売られている「ショールール」を購入して調べてみてください。
ショーカタログに書かれたナンバーがその猫のエントリーナンバーです。 審査が近づくと、各リングの審査ケージの上にナンバーが立てられます。 雄猫は黒字、雌猫は赤字で表示されます。 審査ケージでは、雄同士を隣り合わせにしてはいけない事になっているので(喧嘩防止?)、 1個飛ばし、または間に雌猫を挟んで並べられます。 【審査の進行】 チャンピオンシップの審査ケージに、同じ猫種が10頭ずらりと並べられていたとします。 実は一緒に並んでいても、この中で細かくクラス分けされているのです。 まず、カラー・性別・タイトル(「OPN」「CH」「GRC」)が同じ猫同士で クラス分けして審査されます。 例えば「シルバー・クラッシックタビーのアメショーの雄で、CHタイトルを持つ猫」という 条件を持った猫同士で、同じクラスとして戦います。 各クラスで1位〜3位を選び、それぞれ青・赤・黄のリボンで示されます。 ですから同じ猫種の出陳数が多い場合、性別・毛色・タイトルが違うと、クラス1位である 青リボンがたくさん並ぶ事になります。 次に、カラー(毛色)別です。性別・タイトルの関係なしに、その毛色の中での 1位(黒)と2位(白)を決めます。 ベストカラーといっても、「毛色が一番綺麗」という訳じゃなく、「その毛色の猫の中で一番優れている」という意味です。 先ほどの例でいうと、「シルバー・クラッシックタビーのアメショーの中での1位と2位を決める」という事です。 最後にそのブリード/デビジョンの1位(茶)と2位(オレンジ)を決めます。 またまた例でいうと「アメショーの中の1位と2位」が決まります。 ロシアンブルーのように毛色が1色しかない猫種だと、ベストカラー(黒)とベスト・ブリード/デビジョン(茶)が同時に付けられます。 ※ ペルシャのように出陳数が多い猫種などは【ソリッドカラー(単色)】 【キャリコ(3色)&バイカラー(2色)】という風に、いくつかのカラーカテゴ リーで分けられています。その区分けをデビジョンと言います。 カラーデビジョン以外にもスコティッシュホールドのロングヘアーとショート ヘアーのように毛の長さ別のデビジョンもあります。 ここでこの猫種の審査は終わりです。 その中からファイナルに出られる猫だけが、後でもう1度審査台に乗ることが出来ます。 【ファイナル】 各リングの後半でファイナルが行われ、そのリングでの各部門のベスト10が選ばれます。 ABなら長毛・短毛合わせた全部の猫から、LHなら長毛種、SHなら短毛種の中でのベスト10です。 審査ケージにファイナルインした猫のナンバーが立てられ、入賞した猫がずらりと並び、壮観な景色です。 ファイナルの順位を発表するとき、ジャッジからその猫のどこが素晴らしいかという説明を聞く事が出来るので、 その猫種のスタンダードを知る良い機会にもなりますよ。 ファイナルに入賞した猫には大きなロゼットが贈られます。 そして大量に(?)アワードポイントがもらえます。 ポイントの計算方法は出陳編で説明します。 |