いろいろ招き

招き猫の手の上げ方や色にはいろいろといわれがあるのです。
右手上げは「金運」を招き、左手上げは「お客」を招くと。
そしてその上げた手が高いほど良いとされています。
また、金色・黄色は金運、黒は厄除け、赤は病気除け、ピンクは恋招き、三毛は幸運を招く、白は福を呼ぶなどとされています。この辺に関しては私が良くお邪魔している招猫倶楽部へ行くと、もっと詳しく招き猫に関する事がたくさん書かれています。
ココでは東京都内の招き猫に縁のある寺院を私の視点で簡単にご紹介します。




今戸
【今戸神社(いまどじんじゃ)】東京都台東区今戸1-5-22
東京浅草にある今戸神社。場所は言問通りの言問橋西の交差点の鋼板の右側の通りを進むと待乳山聖天(まつちやましょうてん)が見えてきます。待乳山聖天を通過しそのまま少し進んだ所に今戸神社はあります。今戸神社は浅草七福神(浅草の場合九か所:コレについてはいつかご紹介します)の福禄寿をお祀りしてあることでも知られています。鳥居をくぐり本殿に向かうと目に飛び込むのは本殿前の大きな木にくくりつけられた招き猫の絵の入った絵馬たち。そして本殿に進むと奥に大きな招き猫が対でこちらを向いて鎮座していました。その大きさはたぶん身長1mくらいと思います。左手上げ、右手上げ、微妙に手の長さが違っています。本殿右手の社務所には今戸焼きの招き猫を売っています。大きさから言うと少々高い感じ(1体3,000円)です。他に縁起物なども売っています。元々今戸神社は縁結びの神様ということで、招き猫は絵馬も焼き物もペアになっています。そこで面白い物を見せられました。それは直径3センチほどの丸い鏡でした。それには赤い紐がついていてお財布などに付けられるようになっています。社務所のおじさんは鏡を日光にあて、その影を見てごらん、と言う。なかなかうまく影が作れなかったのですが(角度が難しい)、やっとできた影にはペアの招き猫が映っていました。それを見たときはビックリしました。鏡を見る限り猫の絵はどうやっても見えないのに、影を映すと・・・。迷わず1つ購入しました。ここから私の招き猫集めがスタートしたのです。(平成11年5月末)



【豪徳寺(ごうとくじ)】東京都世田谷区豪徳寺2-24-6
豪徳寺
招き猫をいろいろ調べているといろんなところで「豪徳寺」の事が書かれていました。そこで早速行ってみたのです。
おバカな私は「豪徳寺駅(小田急線)」にあるものと思いこみ行ってみれば、そこにはないっ。駅近くの売店のおじさんに聞いてみると世田谷線(これは路面電車)の宮の坂駅にあると言う。下調べはしておくべきだと痛感しました。
宮の坂駅から少し歩いたところに豪徳寺はありました。住宅街にあるのに大きなお寺です。いくつかお堂があり奥の方に行くと、『招猫観音堂』がありました。戸は閉まったままで「あれ?」と思うと腰の高さぐらいの所に小さな覗き戸がありました。そこからお堂の中を見ると、招猫観音?が鎮座していました。「猫も偉くなったのねぇ〜」と思ってしまいました。そのお堂の左手奥には猫塚があり、ずらっと並んだ招き猫たちははじめて見る人には異様に思える光景です。ただこの猫塚の猫たち、かわいい顔ばかりなのでつい「あれまぁ〜」と言ってしまうのでした。
招猫観音堂から右の奥へ進むと、総受付があります。総受付へ入ると目の前にはここの招き猫が陳列されていました。かなり大きい物から豆つぶ大のものまで。そこで身長12センチほどの物を購入しました。その時に由来の書かれた紙も頂きました。帰るときに太ったアメリカンショートヘアがのっしのっし(?)と歩いてきたので、ちょっとお触り。どうやらもうすぐ子供が産まれるらしい。めちゃくちゃかわいいっ。豪徳寺の入口付近にまで出てきたところで、はじめて花屋の存在に気づきました。そこでもお寺で売っていた招き猫を売っているようです。
豪徳寺にはそのあともう一度訪れていて、我が屋には豆猫などを含め豪徳寺招き猫は数体居ます


自性院
【自性院(じしょういん)】東京都新宿区西落合1-11-23
自性院も招き猫に縁のある所ということで、行って来ました。
最寄り駅(西武新宿線中井駅)などはあるのですが、非常に行きにくいっ!車で行ったので駐車場の方から入ってしまいました。こじんまりした寺院です。本堂らしき建物の手前に集会所があり、その日は近所の人が集まっていました。その集会所の入口の奥に招き猫がずらっと並んでいました。本堂はしめられており中を見ることはできませんでした。本堂の右手の方に進んでいくと・・・門が。「あらっこっちが正面入口なのね」・・・と思いつつ入口の方へ歩いていくと、石で創られた招き猫が置かれていました。まわりを見渡しても他に招き猫は見あたらず、思い切って事務所へ入ってみました。すると奥から住職さんが出てこられました。そこで少しお話を伺って、「招き猫はないですか?」と聞いてみましたら、あったんです。その猫は「か」の文字が入れられており、節分の「猫地蔵尊祭り」について話してくれました。そして一対の猫を購入しました。残り2体ぐらいしかなかったらしく、我ながら運がいいじゃん!と思いました。


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