チェンジマイズBLOX

 

 新製品ブロックスの紹介されていた同じケースの中には、BLOXを使っての、改造例、この場合は、チェンジマイズ例が紹介されていた。

ブロックス・マンモス。コクピットの配置に、ゾイド・マンモスの片鱗がうかがえる。

力強い足の表現方法は秀逸。

 

イセビート。ゆで上がったエビ? カラーリングに独特の雰囲気を出していました。

マイオウル。SDゾイド? 確かスーパーディフォルメは、バンダイの専売特許のはず。トミーは、何か別の「〜ディフォルメ」という表現を使っていたはずです。

パーツを削るだけで表現を変えるという、好例と思います。

キメラゴジュラス。色といい、頭の形といい、ゴジュラスと言うよりも、素直にティラノサウルスしている機体。

 紹介されていた作例は、いずれもしっかりと塗装がされ、チェンジマイズ例というよりは改造例ととるべき完成度を示していた。当初のブロックスの発想は、「ゾイドの改造はしたいが、本に載っているようなかっこいい改造が出来ないから、もっと簡単に改造できるようにしてほしい」というユーザーの声を反映してのものであったときく。すると、塗装の施されたブロックスの作例が、どこまで、このユーザーの声を繁栄した上での遊び方の紹介例であるかは、疑問もわいてくる。もちろん、こうした作例があることは否定するつもりはないが、チェンジマイズとして、常に組み替えることが前提となっているのであれば、販売されている成形色そのままでの作例も、これらと平行して紹介しても良かったのではないかと思われる。

 

 トミーのゾイドスタッフの方のお話では、ブロックスマンモスを作ろうとすると、1万円分くらいのBLOXが必要になるそうである。それだけの数のピースが用意できないと、アレほどの作例が出来ないのであれば、もうすこし、ユーザーに多くのピースを持たせる必要があるのではないかと思われる。すると、現在のように、何とかという名前のゾイド、という販売方法ではなく、四角いブロックだけの販売であるとか、装飾パーツのみの販売であるとか、必要な部分のみを入手しやすくさせる販売方法も考えなければならないのではなかろうか? と感じさせる。すると、ブロックスを、ゾイドという枠の中のゾイド・ブロックス、という位置に着けるのではなく、ブロックスという遊び方のカテゴリーの中における、装飾パーツのキャラクターとしてのゾイド、という位置づけにすることで、数を販売し、ユーザーがより多くのピース持ちやすくすることも考える必要があるのではないかと思わされた。

 ブロックスは、これまでのブロックとは異なるアイディアがつまっており、単純にゾイドの中だけで終わらせてしまうのではもったいないような新しい規格である。過去にトミーは、サイテックスの動力伝達の方法を、ゾイドやトミカにも流用している。つまり、トミーにおいては、あるおもちゃのための規格を、他のおもちゃに用いることは、全くの初めての試みではな。今後のブロックスの発展を考えるのであれば、他のおもちゃにブロックスを広げるという事は、加味しても良い要素と思われる。

 

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