メインステージ

 

 「ZOIDS最新情報 先取りステージ」は、午前10時からメインステージで行われた。今回のホビーフェアでは、メインステージではゾイドとポケモンのステージが1時間おきに、ゾイドのためにミニステージでは2時間おきにゾイドを使った新しい遊び方が提案された。

 まずその「ZOIDS最新情報 先取りステージ」は、トモ子お姉さんのナビゲーションで、ドクターT、コマンダーOから、新製品の紹介が行われた。紹介されたのは、2001年12月発売のハンマーロック、スナイプマスターから、2002年1月に発売されるメガレオン、グレイヴクアマ、2月に発売されるダークスパイナーまでのゾイドである。たまたま、ブースの場所の関係から、トミーブースのすぐ隣は、先行販売商品の販売所であった。ドクターTは、商品の紹介をしながら、先行販売されたダークスパイナー、メガレオン、グレイヴクアマの売れ残り状況をのぞきながら紹介していた。コマンダーOは、ドクターTのリクエストに応えて、ダークスパイナーのジャミングブレードの動きをからだ全体を使って表現していた。しかし、ドクターTには、あっさりと、片手の5本の指を使って表現した方がわかりやすいと言われていた。その他、新たに発売される4種のカスタマイズパーツ、そして、プレイステーション用ゲームをはじめとするその他のゾイド関連商品も、あわせて紹介された。

 今回も、割り込むようにステージ登ってきたコマンダーO。登場するとすぐに、「コマンダーOーッ!」のかけ声と共に、胸の前で両腕を使って「O」を作るポーズを取らせようとした。しかし、ドクターTからやりづらい、わかりづらいとのコメントがあったことから、急遽ポーズの変更を行った。そのポーズは、両腕を頭の上で丸くして「O」を作るポーズ、「世界に広げよう友達の輪」と同じ、と言って新世代のファンはわかるのであろうか・・・・。そんな、わかりやすいポーズに変えて改めて仕切り直しがあった。どこまで計算されているのかわからないが、単なる新製品情報ではなく、ステージらしい演出も考えているようであった。

 そのせいか、これまでのホビーフェアのゾイドの午前中のステージイベントでは、どうも人が集まりにい印象があったのが実状であったが、今回は、午前10時の新製品情報のステージから、多くのファンが集まっていた。

 

 その2時間後。12時からメインステージでは、「未来ZOIDS開発極秘情報」と銘打った情報ステージが開かれた。ステージ上には、予め数体のゾイドが並べられ、開始時間を待っていた。

 ドクターTからまず紹介されたのは、「Zi WEAPONS(ズィーウェポンズ)」と題された、バーサークフューラーである。ゾイドをミリタリービークルととらえ、陸上兵器としてのリアリティーを追求したミニディオラマとしたディスプレーモデルである。ゾイドキット本体、カスタマイズパーツ、ゾイド既存のデカール、それに市販のディティールアップパーツを用いて、スケールモデルを意識した細かい加工と塗装がされていた。トミーの狙いとしては、完成体の販売を考えているようであるが、個人的には、完成体ではなく、通常のゾイド本体に、ここまで精密なゾイドを作ることが出来るようなディティールアップパーツや、水性デカールと取扱説明書を同梱した、より高い年齢層へ向けてのキットとしての販売を期待したいと思わされた。因みに「Zi WEAPONS」の商品化実現度は、40%で、想定価格は5000〜10000円だそうである。

 「アルティメットZOIDS」と題されたのは、プロポで制御することを目指した、トラ型のラジコンである。プロポで操作すると言っても、自己学習機能を備え、必ずしも言うことを聞くわけでないラジコンとなるようである。この時点では、有線操作の出来るプラ板を切り出したような試作品状態でのお披露目であった。口の開閉や歩行などの動きがあるごとに、それぞれの駆動箇所が点灯するような機能も備えられるそうである。商品化実現とは40パーセントで、想定価格は49800円である。

 ドクターTが手に持っているのは、ビットレーサー用の小型モーター。これを利用したゾイドが、マイクロコントロールゾイドで、ビットチャージーのように、ラジコン操作の出来るゾイドである。試作品は、そのビットチャージのコントローラーを用いていた。ヘルキャットを一回りほど大きくしたトラ型ゾイドが、前後左右に動くことが出来るようになっている、学習機能を持たないラジコンである。商品化実現度は60パーセントで、想定価格は4980円である。

 最近の大型食玩よりも一回り大きいであろうか、程度の大きさのマッドサンダーが紹介された。これは、「ZOIDS MINIMAX」のマッドサンダーである。ギミックを搭載したままでどこまで小さくできるかを追求したゾイドであるとおり、マッドサンダーの動き、4足歩行、口の開閉、マグネーザーの回転、ハイパーローリングチャージャーの回転、尻尾のふり、そして胴体側面の回転モールド、の全ての動きが再現され、目の点灯も忘れずに、ダウンサイズされていた。このステージにも途中登場したコマンダーOは、マイクを片手に1/72サイズのマッドサンダーを片手に持ちというかなり重たそうな印象の伝わってくるかっこうで、MINIMAXのマッドサンダーと大きさを比較させようとしていた。ZOIDS MINIMAXの商品化実現度は、40パーセントで、想定価格は1580円である。

 「惑星Ziミュージアム」はトレーディングフィギュアとして企画されている手のひらサイズのミニディオラマである。ここで紹介されたのは、瓦礫の中で荷電粒子砲を吐き出すデスザウラーであった。アニメ調の動きを固定したモデルに仕上がっていると言える。「惑星Ziミュージアム」の商品化実現度は80パーセントで想定価格は500円である。

 プロポーションを重視したゾイドとして紹介されたのが「ブロックゾイド」である。ジョイントブロックを採用したことで、様々なポージングによる表情を作り出し、簡単にパーツを組み替えることが可能となるため、カスタマイズもしやすい事を売りとしていた。この日ステージ上でコマンダーOが作った作例は、前半身がライオンで後半身が魚というゾイドであった。ブロックゾイドの商品化実現度は80パーセントで、想定価格は600〜800円である。

 「THE 近未来 ZOIDS BATTLE」とされたのは、ゾイド同士の肉弾戦を切り取ったCGであった。普通に考えればゲームのワンシーンであろうと想像することは難くないが、ドクターTには、お茶を濁されたような紹介しかされなかった。それでいて、商品化実現度は100パーセントでありながら、価格は未定という、とにかくリアルなゾイドの闘いを見ることが出来るのは間違いない、という内容であった。

 パッと見、アルミボディーのパソコンに見るのは、「All about ZOIDS」というゾイドのデーターベースである。ゾイドを真剣に科学する「ZOIDS BIBLE」として、全てのゾイドのカタログやweb comicsを入っているそうでパソコンとしても使えるようある。想定価格が15000円、商品化実現が20パーセントと言うところを見ると、おもちゃメーカーがパソコンを販売するためには、どのような付加価値をどういう方法で付けるかのを研究するためのモノではないかと思わされた。

 ステージで商品化実現度と想定価格が紹介されると、開場から拍手が起こるという、ある種異様な雰囲気。ドクターTも、「夜中の通販番組みたいだ」という、情報ステージであった。

 

 14時から行われたステージは、「対決! ドクターTvsコマンダーO 改造&ゲームバトル」と題されていた。

 まずは、トモ子お姉さんとドクターTがステージ上に登るが、お約束の通り乱入してくるのがコマンダーO。上半身はだかの彼本来のユニフォームでの登場であったが、この日は、この回で初めてこのかっこうをしてきている。つまり、それだけこのステージにかける意気込みを伝える演出があるのであろう。そして、今回コマンダーOが乱入した理由は、「コロコロコミック誌上においてドクターTはカラーページに掲載されているのに、自分はモノクロページにしか掲載されていないので、カラーページに載せてほしい」と言う、約束を取り付けに来た事になっていた。コロコロコミック読者ならすぐにわかると思うが、コマンダーOは、最新号のコロコロコミックでは、モノクロ誌上のみの掲載であった。そこで、カラーページ掲載をかけての対決を望んできたというのである。

 ゾイド改造対決。コマンダーOは、シャドーフォックスをメインに、ザバットのパーツを取り付けた機体を披露した。この機体は、既に2001年6月のホビーフェアで紹介された機体であり、今回も改造例の一つとして紹介されていた。対するドクターTは、お気に入りのサーベルタイガーに、この時発売されたばかりのCP-27シュトゥルムユニットからいくつかのパーツをセレクトしてデコレートした機体で迎え打つことなった。勝負は、会場の拍手の多さで決める事になったが、その結果・・・・・。コマンダーOの勝利となった。ステージ上の様子が何となく変。どうやら、本来はここで、ドクターTが勝って更にコマンダーOがゲームでの勝負を申し込む演出だったようで・・・・、そこはすかさずドクターTが上手く場を仕切り、ゲームの対決に持ち込んでいった。

 1月31日に発売される新しいゲームでは、前作では出来なかった二人対戦が可能となったことをアピールしつつの展開であった。このゲーム対決では、無事(?)ドクターTが2勝して、コマンダーOのカラーページ奪取はならなかった、という事でこのステージは終了した。

 

 

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