ディオラマの

 

 なんといっても視察団の最大の関心事は、持ち込まれるであろうゾイドがどのような形になっているか?

 このゲームショーでは、ドーム状に組まれたフレームでデコレートされたトミーブースのゾイドコーナーの中心部分に、お馴染みの前線基地のディオラマベースが持ち込まれ、現在リリースされている本体が並べられていた。その形は、ゲームショーと言うことで、メインとなるのがゾイドのゲームであり、ゾイド本体ではないことが功を奏し、なかなかおもしろい画像を納めることができている。

 

 基本的な展示方法は、ディオラマベースの正面から見て、左側に帝国軍、右側に共和国軍のゾイドをメインに並べ、対立する図式を表現している。共和国側は、アーバインしようのコマンドウルフを先頭に、ブレードライガー、ゴルドスが後続するという形である。対峙する、帝国側は、ジェノザウラー、レブラプターと、生粋のガイロス帝国軍のゾイドを先頭に、アイアンコング、デスザウラー、ブラキオスが後続していた。

 前述の通り、おもちゃショーでないため、ゾイド本体は、今回のメインではない。その為、新製品紹介のように、ゾイド本体の特徴を強調するために、無機質なバックの部分に展示をすると言う形でもなく、また、ディオラマ形態をとっていても、ガラスで囲まれているわけでもないため、本体に近づくことができたので、どんな形で展示されていたのかの紹介と合わせて、ちょっとしたお遊びを・・・・・

逃走した帝国軍を追って、コマンドウルフは、残されたかすかな痕跡をたよりに、森をぬけてでたこたところである。だが、ここまで来て、その形跡がふっととぎれた。そこに追いつく、ゴルドスとブレードライガー。

帝国軍は・・・・・・

どの方向へ逃れたか更に細かな痕跡を探そうとするコマンドウルフ。

どこへ行った・・・・・。いや、これ以上の深追いは危険か・・・・・

その時、帝国軍が現れた。

レブラプターを先頭に、有利な高い位置から攻撃をしかけようとしている。

所詮、地面に残された痕跡を追跡することしかできない、オオカミ型ゾイドのコマンドウルフ。帝国軍は、ここで迎え打つため、崖の手前で飛び越えて待ちかまえていたのである。

 

始まる戦闘。

だが、共和国軍もこんな小戦力で帝国軍を追跡していたのではなかった。

更なる後続には、ゴジュラスを追随させていたのである。(たぶんレッドホーンやサーベルタイガーのパイロットはこんな視点でゴジュラスを恐れたんだろうなあ・・・・・)

更に混乱する戦闘。金属音の咆哮。

その爆発音の中に流れる、明らかに異なる響きのある連続音。

岩の向こうから現れたのはアイアンコング。

連続音は、そのドラミングであった。

ゴジュラスの永遠のライバル、アイアンコングの登場に、一瞬動きの止まる共和国軍。

退くのか、それとも・・・・・

とまあ、角度を変えて見ることで、結構楽しめる配置になっているディオラマであった。ある意味、本体中心でないゲームショーならではの身近さかも知れない。

 

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