写真体験コーナー
今回のホビーフェアで、トミーブースゾイドコーナーのイベントの一つが、写真体験のコーナーである。事前に、コロコロコミックで告知され、自慢のゾイドを持ち込んで、それをディオラマに並べて、その場でポラロイドカメラで撮影しようと言うモノである。
コーナーには、既にお馴染みとなっている前線基地のディオラマベースが、二つに分割され、基地そのものの部分と、荒野に分けられていた。更にゾイドアニメの第一話に登場した、崖に埋もれるゴジュラスのディオラマも用意され、メディアミックスの展開も意識される作りとなっていた。こうして、都合3つのディオラマベースに、トミーでゾイドをいくつか用意しておき、そこに自分の改造ゾイドを並べて、一緒に写真を撮るわけである。
さすがに、こんなゴジュラス一体をつぶしてディオラマベースにしてしまうことは、なかなか一般ユーザーには出来ない贅沢な遊びであり、視察団の目を引いたのは事実である。ちなみにこのゴジュラスのディオラマは、既にコロコロコミックの付録であるゾイドカレンダーのストームソーダの所に登場している。
このディオラマベースのすぐ横には、ゾイドの撮影テクニックを紹介したボードが用意され、会場近く(幕張メッセ周辺)で屋外撮影した数々のゾイドの写真と、その撮影の仕方が掲示されていた。要は、子供達には、これを見て自分のゾイドの撮影の仕方を考えて欲しい、という意図であろうが、実際子供達の目は、ディオラマに並んだゾイドに向いていることがほとんどであり、やはり自宅では見ることの出来ない、並んだゾイドの魅力にとりつかれていたであろう。
惑星政府からは、隠密行動を目的としたディープシャドーを乗り込ませ、現場のゾイドに紛れ込ませることに成功している。捨てられたゴジュラスの前で、ガイロス帝国軍主力ゾイド、レッドホーン、セイバータイガーとの戦隊行動を成功させた。しかし、こんなに大々的に人前に現れては、隠密行動の目的はどうしたのかというつっこみは抜きに。
子供達が多く持ち込んだゾイドは、ほとんど何らかの手が加えられているモノであった。他のゾイドの装備をハードポイントに付け替えたり、部分的な塗装を加えたり、改造コンテストには参加しなかったモノの、いくつモノ改造ゾイドが、このディオラマベースに乗ったのは間違いなく、トミーには、ゾイドの改造という遊び方に、今後の展開方法を感じとって欲しいと思わされた。今後ゾイドが、改造して遊ぶおもちゃ、という認識になっていけば、メディア展開には関係なく、改造の素材としてのゾイドの販売の意義が見いだされ、メディアに関係ない商品展開が可能となり、逆にメディアには商品のラインナップを追っかけてもらう方が、ゾイドらしく、なおかつゾイドが大河トイシリーズとなっていく足がかりになると思われる。
写真体験記念には、ゾイドのシールが配られた。シールと言っても、シール本体だけでなく、ベース部分にもちゃんとゾイドらしさが演出されているシールには、センスの良さがうかがえるがいかがなモノか。