ナンバリングとランナーレイアウト

 

 ゾイドにおける部品へのナンバリングは、組立手順を考慮した結果行われたと説明した。しかし、これの結果失われた利便性がある。

 

 やはり同じようにビガザウロで話をすすめることにする。

 ビガザウロはB/Oゾイド第一号と言うことで、ナンバリングと組立手順はおもしろいように一致した。ここでは、そのランナーへの部品のレイアウト見てみることにする。

取扱説明書のままでは説明しづらいので、以下のようにレイアウトを変えることにする。

 このラインの複雑なからみかたを見てわかるとおり、ゾイドは隣り合っている部品が必ずしも次のナンバーとはなっていないのである。当初のビガザウロでさえこの有り様である。これが、後の帝国軍のゾイドとなると、装甲部品と構造部品とでランナーが別れることになり、更に輪をかけるのである。

 ゾイドは、成形色を生かした作りになっている。そこに、組立順のナンバリング方法を当てはめたため、ランナーへの部品のレイアウトが犠牲になっているのである。

 もともと、ゾイドは、「分解組立が簡単」というのを売りにしていたので、後での組立やすさを考えたら組立順のナンバリングとは優れた方法である。しかし、ランナーからの部品の切り取りという意味では、それは弊害にしかならなかったことを指摘しておかなければならない。

 なお、この弊害をトミーは見過ごした訳ではなかった。後にこの点を考慮したナンバリング方法がなされてくるのである。

 

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ゾイド取扱説明書より転載