通信能力を強化する antenna 

 

 今回初めて、新シリーズゾイドを用いて、改造を行いました。

 旧シリーズにおいて、580円ラインの改造は、取り上げられにくいモノでした。しかし、以前からどうしても、モルガのパッケージの裏面に載っていた、情報隊仕様のモルガを作ってみたかったのです。ところが、旧シリーズでは入手し損ねていたため、新シリーズでリリースされたため、ついに着手することになりました。

今回の改造の用いた部品

  プラパイプ 直径3mm  

  プラ棒 直径2mm

  プラ板 1.2mm厚

  クラウンギアセット

  真鍮線 0.4mm 0.7mm

  カプセルトイのカプセル

  ポリジョイント(ウェーブ・コトブキヤの各種)

 

パラボラアンテナ

 このモルガの最大の特徴は、なんと言っても背中のパラボラアンテナ。これが無くては始まらないので、まずはここからはじめました。

 

 カプセルトイのカプセルの片方。透明の方を用意しました。もともと、メーカーのロゴが入っていましたが、サンドペーパーで完全に削り落としました。そのうえで、中心に3mmの穴を開けてコトブキヤのポリジョイントを通します。

 パラボラの内側にのびたポリジョイントには2mmの穴をあけて、とがらせた2mmのプラ棒を差し込みました。

 台座側の方には、5mmのプラパイプを用います。0.7mmの真鍮線をコの字型にして、単なる丸柱でない印象を与えるようにします。

 ロゴを消すためにかなりサンドペーパーをかけたので、透明部分が真っ白くなっています。しかし、かえって、パラボラの内側のプラスチックの注入口の裏側の厚い部分に、自然の削りが入って、うまいラインが出来たなと思っています。

 

 これをただ取り付けたのでは芸がないので、このパラボラを回転させるギミックを作ります。

 クラウンギアセットの小さい方のギアを用います。左が加工後、右が加工前です。のびているピニオンギアのような部分を切り落とし、3ミリ近い穴を開けます。

 クラウンギアセットに入っている10枚歯のピニオンギアに、2mmのプラ棒を通します。この時、反対側が少し出るようにして、少しとがらせます。コマの心棒のようなモノです。

 パワーユニットを囲むメインフレームに、ピニオンギアが入って十分の四角い穴を開け、2ミリのプラパイプがスムーズに動くための溝を作ります。メインフレームのこの部分は2枚はりあわせるような感じになっている部分なので、溝は、それぞれ半円になるようにします。片側はこんな感じです。

 

メインフレームの左側のみ、車輪を支える軸のパイプを切り取ります。

この切り取った部分に、車輪を取り付ける軸を差し込んでから、さっき作ったクラウンギアを押し込みます。すると、こんな風に、クラウンギアとピニオンギアがかみ合うようになります。

そして、これに更に車輪を取り付けるとこんな感じです。この状態で、真上にのびているプラ棒は、ゼンマイの動力で回転します。

ボディーパーツの該当部分に穴を開けます。直径は、3.5mm位になるようにしました。そして、パラボラアンテナを支えるのに充分なだけ軸を外に伸ばします。今回は、2mmのプラ棒を適度な長さに切って、ポリジョイントのあまったランナーを取り付け部分に用いました。

 

モルガのメインフレームのパワーユニットを納める部分は、パワーユニット本体よりもかなり大きく穴があいているため、パワーユニットががたついてしまいます。個体によっては、動いている最中にむせるような動きに見えるのは、このパワーユニットのがたつきが原因です。そこで、今回は、パワーユニットのがたつきをなくそうと、1.2mm厚のプラ板を5mm×15mmに切って、パワーユニットの下側にかませました。モルガを改造しなくとも、このパワーユニットのがたつきをなくすことだけはやることをすすめます。間違っても上側に何かをかまさないで下さい。パワーユニット上面には、パワーユニットの回転を制御する部品があり、それがほんの少しだけパワーユニットから出ているのです。メインフレームにも、その動きを止めてしまわないようにするために、そこに切り込みがあります。何かかましてがたつきを止めるのであれば、下側にかまして下さい。

 

 ここまでできあがったモノを仮組みするとこんな感じです。これで、もうパラボラアンテナはゼンマイの動力で回転します。

 

 

続くnext

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モルガのパッケージより転載