俺、Gore?-25  am I Gore?-25

 

 単3電池ボックスの加工が済みましたので、高機動ブースターパックを加工します。

 高機動ウイングの取り付け軸を切り落として、5mmのプラ棒が通る穴をあけます。

 左の画像は、加工後の形です。いきなり軸を切り落として穴をあけるわけではありません。

 穴をあける前に、あらかじめプラ板でウイングの取り付け軸の周囲を裏打ちしておきます。高機動ウイングの裏側には、強度確保と樹脂の通り道としての役割をさせているであろう梁があります。しかし、それだけでは強度不足が否めないため、プラ板で埋めて成形します。特に下側は、金型の抜きの関係から、本来あるはずの円錐状の一部が欠けています。プラ板で埋めながら円錐部分はしっかりと整形します。

 この手の裏打ちの作業は、ポリパテを使う事の方が一般的と思います。しかし、今回は、穴をあけてプラ棒を通してシャフトとして駆動させる事になりますので、パテだと角がかける恐れがある事と、素材の特性上滑りやすさを期待できるか分かりませんから、確実に滑りやすさが期待されるプラ素材でパイプ内部を作りたかったので、プラ板を積層して裏側の強度を確保させる事にしました。

 高機動ウイング軸の裏打ちと整形が終わりましたら、高機動ウイングの取り付け軸の部分に穴を開けます。

 穴あけは、高機動イングの軸を完全に切り落とすわけではありません。

 まずは、高機動ウイングの軸を根元1mmほどを残して切り落とします。

 残した根元1ミリの切り口をヤスリで整えます。きれいに残された切り株のようにも丸モールどのようにも見えるような高機動ウイング軸の根元が残ります。この高機動ウイングの軸の根元の中心に1mmの穴を開け貫通させます。穴が貫通したら、ドリルの系を大きくして穴を大きくしていきます。この時、残された根元の中心がずれないように気をつけながら、ずれてしまったら場合は調整しながらあなを大きくしていきます。

 同じように、反対側も高機動イング軸を根元1ミリ程残して切り落とし、残した根元の中心をとりながら、穴を大きくしていきます。

 左の画像では、5mmのプラパイプを用意し貫通させています。

 最終的に5mmのプラパイプが、左右貫通してスムーズに動くようにしなければなりませんので、左右のバランスを見ながら穴を大きくしていく必要があります。そこで、2mm、3mm、4mmと手許に外形のしっかりわかっているプラ棒やプラパイプ、真鍮線などがあれば、それらを用意しておきます。穴を大きくする過程で、2mm、3mm、4mmの棒やパイプを左右に貫通させ水平が出ているかを確認しながら穴を大きくしていくと位置の精度を見失いにくいです。

 最後、5mmのプラパイプが左右貫通して、引っ掛かりなくスムーズに動くようにします。

 

 普通に作業を進めていけば、5mmの穴が開いて、左右の穴を繋いだプラ棒がスムーズに動くようになると、目安として1mm程残していた高機動イングの根元は消えてなくなっているはずです。毛羽立ちか一部に薄皮程度は残るかも知れませんが、理屈では、そんな程度の結果になれば、作業は正しく行えた事になります。

 しっかりと左右の穴を5mmパイプが貫通する事を確認できたら、残っている毛羽立ち戸高機動ウイングの取り付け位置のパーティングラインを消すために、しっかりとヤスリがけをして円形の平面にします。

  

続く next

戻る back