スプリング
ゾイド復活後、ヘルディガンナーのゴムパイプに不都合があったとのことで、ユーザーはずいぶんと泣かされたそうです。そんな中、惑星政府にも、この対策を考案して欲しいとの要望もありました。
sexy tailの方では、尻尾を動かすギミックを追加しましたので、本当の意味でいただいた声を反映しているとは言えないのではないかと思い、こちらに、簡易バージョンを用意してみました。使用している画像は、sexy tailと同じモノなので、必ずしも解説文と画像が一致しているわけではありません。しかし、解説文の補う画像として参考にして下さい。
今回の改造の用いた部品 ウェーブ社の4mmスプリング 2セット 自遊自在の「カラス」(太さ2mm前後のカラー針金の黒) 蛍光ピンクのカラーテープ |
まずは、蛍光ピンクのカラーテープを用意します。
カラーテープは、2カ所に使用します。
一つは、目のパーツ。目のパーツの外側を向いている面にだけ、カラーテープを貼ります。こうすることで、赤いキャノピーを通しても目がはっきりとわかるようになります。光るわけではありませんが、見栄えはよくなります。
もう1カ所は、尻尾部分です。
尻尾のスリットの内側に差し込むパーツにも蛍光ピンクのカラーテープを貼ります。こうすることで、尻尾のスリットからのぞく赤が目立つようになります。
今回の最大の目的は、ゴムパイプの代わりに、スプリングを用いることです。あとで、このスプリングを差し替える予定があるのであれば、パイプを差し込む穴を加工します。小さな棒状砥石でパイプの穴を成形します。パイプの穴は4mmのギリギリの大きさです。差し込む分には問題ありませんが、下手に抜こうとすると、スプリングを伸ばしてしまいます。その後でスプリングを使用するとたるみができて、見栄えが良くないので、適度に抜き差しがしやすい大きさの穴にします。
特に後でスプリングを抜き取る予定がないのであれば、この加工は必要ありません。
部品の加工はこれで終わりです。後は説明書通り順番に組み立てていきます。
ヘル・ディガンナー本体はできあがりました。
スプリングは、ウェーブ社の4mmのモノを2セット用意します。このスプリングは、もともと塗装されることを想定されているせいか、商品により金属の色に個体差があります。出来るだけ同じ色のモノを選んで2セット用意することすすめます。今回はシルバーの金属色が出ているモノを選びました。
スプリングは、ゴムパイプのNo.59を使う部分は6cm。No.60を使う部分は9cmに切ります。スプリング自体が15cmなので、すぐに欲しい長さが確保できます。
黒のカラー針金を用意します。左の自遊自在であれば、おもちゃやさんで手に入ります。園芸用の針金なども使えるでしょう。
もともとのヘルディガンナーのゴムパイプは、片端が直角になっています。そこで、この曲がり具合を確保するために、片端の1、2センチ程度の長さ分だけスプリングの中に針金を通すわけです。
黒を使うのは、スプリングが直角に曲がった際に、隙間から針金の色が見えて興ざめしてしまうのを防ぐためです。色が見えても気にならないと言うのであれば、とにかく針金を入れることをすすめます。
そして・・・・・・
こんなふうに完成します。
これで、後になってパイプが切れてしまうという事態はふせげます。また、目と尻尾に蛍光テープが貼ってあるので、なかなか不気味な光りも演出できます。
ゾイドを改造したことがない方は、キットのままでは不都合と思える部分を補う、ということからはじめてみればよいと思います。そんなことを繰り返していれば、技術が蓄積されて、ゾイドをいじっていることそのものが楽しくなってくると思います。そしたら、誰もやったことのない改造にまで、手を広げればよいのではないでしょうか。
なお、現在トミーではこのヘルディガンナーのパイプの切れについて、対応を取っているとのことです。ノーマルのままいきたいと思っているのであれば、トミーのお客様相談室の方へお問い合わせしてみて下さい。