ワイルドからメカ生体へ-16 

"wild" to "pre-hystericl monster-machines"-16 

 

 腕にも加工が必要です。

 腕の内側に有るオーバル状の胴体のギミック部品の受け部分も一部切り込みが必要です。クランク軸を逆位置にする部品の通り道を作ります。

 切り込みが必要な大きさを確認します。

 切り込みはゴムキャップ差し込み部分の裏側と同じ高さになればよいですが、それ以上に少々多めに削って確実にぶつからないようにしています。

 

 実際に動かしてみたところ、肘の内側が膝にぶつかってしまうことがわかったので少し削り落としました。

 左側のみ加工できたので、組み立てて動かしてみます。

左足が前に出ると、左腕が下がります。

肘と膝が重なっていることがわかると思います。

左足が後ろに下がると、左腕が前に出ます。

 

 左側のみで問題なく動きましたので、右側にも同じ加工を行います。

 図面に従って、クランク軸を逆位置にする部品をもう一つ作りました。結果的に左右共通の部品が出来ます。

 クランク部品は左右共通部品ではありますが、手作りでは個体差が出ることがありますので、予め右用左用の組み合わせを決めて印をつけておくのも一つのやり方です。そうすれば、現物合わせの調整後に無意識に左右入れ替えたら壊してしまうと言う失敗は避けられると思います。

 そのうえで、右側胴体の右腕の内側のオーバル部分に差し込まれるギミック軸を10mm程延長し、足部品のアクチュエーターを部分的に削り落とし、右腕内側のオーバル部分の一部を削り落とし、肘の内側を削り落とします。

 実際に組み上げて動かしてみます。

 まず右側。

 右足を後ろに引いているので右腕が前に出ています。

 同じ状態の時の左側。

 左足が前に出ているので左腕が下がっています。

 これで、手足が逆方向に動く見慣れたメカ生体ゾイドの動きにする事が出来ました。

 

続く next

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