後日談

 

 2006年より始まったZi-1グランプリ。1999年のゾイド復活から、ゾイドの改造コンテストは、イベントの当日参加型や写真応募など、また、レギュレーションもゾイドならなんでも可からあるジャンルに絞ったりと、何らかの形でコンスタントに続いてきています。そして、2007も、Zi-1グランプリが開催されることになりました。この度、ヤクートGIGAは、「Zi-1グランプリ2007」において、準優秀賞に選んでいただきました。

 今回のZi-1グランプリも写真応募であり、送付できる写真の枚数も決められています。ちなみに今回の応募規定の写真の送付は2〜5枚となっていました。その限られた応募規定の範囲内で、最大の特徴であるギミック改造をしている事がアピールできかが、鍵となります。今回は、応募用紙に記入したコメントと併せて見ていただいたことで、ヤクートGIGAの特徴は十分に理解してもらえたのではないかと思いました。

 とにかく、機会あるごとに述べてきましたが、ゴジュラスGIGAは、各パーツの整形に本当に手間取りました。ゾイドは、小学生でも簡単に組み立てられるおもちゃなので、部品点数を減らすことが目指されています。その為、大きくて複雑な形の部品が多く、複雑にパーティングラインが走っています。また、肉抜き穴があちこち大きく開いています。その為各パーツのしっかりとした整形が完成後の見栄えに影響するように思います。今回は、その苦労が報われたように思いました。

 余談ですが、コトブキヤからデザイン優先のキットが発売されていますけど、既存のトミーのキットについても見直してもらいたいなと思っています。白ないし明るいグレーの成形色のランナーに、水貼りタイプのデカール、専用ディティールアップパーツ(プラまたはエッチングで、場所に応じては外部に貼り付けるいわゆるディティールアップパーツや、違和感無く肉抜き穴をふさぐことが出来るような部品を並べたランナー)、塗り分けるための塗装の解説書、各パーツのパーティングラインの処理を含めた工作の手引き書を同梱した完成に手間のかかるキット、って出してもらえたらおもしろいなと思っています。スケールモデルのメーカーが、ディスプレーキットにモーターを組み込んでモータライズ化したり、エッチングパーツやレジンパーツを同梱した完成度の高い作品の仕上がる限定商品を発売したりしています。何も新製品を開発するだけがゾイドを継続させていく方法ではないと思います。パンツァーティーアシリーズのデスピオンなどには、そんな片鱗も見られました。最近のゾイドは、アニメもゲームも一段落して、落ちついた感があるので、この機会に、既存の製品を有効に利用する方法をじっくりと考えてみては思います。

 動くおもちゃ、として始まったはずのゾイドですが、気がつけばいつの間にか「ゾイドというデザインコンセプトのうえに、恐竜や動物をモチーフとしたロボットにアレンジし直したアクションキットシリーズ」では?と思わせられてしまうような商品展開になってしまっているように感じている今日この頃です。しかし、動くからこそゾイドを好きになった私は、今後もこんな動きを意識した改造を続けて行きたいと思っています。

2007/8

  

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