強すぎなければ扱いやすい useful 

----荷電粒子砲を切り取れば何かが見える----

 

 新シリーズオリジナルの新製品ジェノザウラー。いきなり集束荷電粒子砲を搭載し、殺戮獣とこられては、いいとことりすぎの感も。要は、強すぎておもしろくない、というのが本音であったわけです。

 集束荷電粒子砲があれば、そりゃ一撃でゾイドは倒せるでしょう。しかし、あの動きを見ていると発射体勢時にはかなり無防備となるので、相手からの攻撃がされにくい状態を作ってから集束荷電粒子砲を撃たざるをえないであろう。となると、そんなゾイドの操縦方法、パイロットの腕が問われるでしょうね。なおかつ、空を飛べるようなので、その分、地上での操縦と空中での操縦と、二つの性格の異なる操縦法を身につけねばならず、やっぱり並のパイロットでは扱えないゾイドになっているんじゃないかと思うが・・・・・

 そこで、改造することであえて弱いジェノザウラーにしてみようと思います。そうすれば、もっと小回りの利く、扱いやすいゾイドになるとは思うんですが・・・・・。そのために、まずは荷電粒子砲の装備をやめます。

改造に用いた材料

  0.5mm厚のプラ板

  1.2mm厚のプラ板

  2mmのプラ棒

  5mmのプラ角棒

  5mmのプラパイプ

  3mmのプラパイプ

  3mmのスプリング

  2.5mmのスプリング

  0.7mmの真鍮線

  ウェーブ社の丸バーニア

  ウェーブ社の11mmのロングタンク

  ホチキスの針

  各種ディティールアップパーツ

  各種ポリジョイント

  2mmのナベネジ、皿ネジ

  内径5mmのプラスチックワッシャー

 まずは仮組み。それと平行して、今後改造の際には何度も分解組立を行うので、各ジョイントの穴を大きくしたりの調節を行って、作業のしやすさを確保します。

 ここでは、電動ルーター用の円錐状の砥石をピンバイスの要領で使用しています。これをしておかないと、作業中に部品を壊すというとんでもない目に遭いますからね。尚、ジョイント穴の方ではなく、ジョイント軸の方をカッターで細くするという方法でも同じ効果が得られます。部品の形状、作業のしやすさなどに応じて使い分けることをすすめます。

 それにしても、ジェノザウラーは「パッチン」構造が多くて困ります。この点は、旧シリーズと比較すると、ゾイドらしくない。なぜなら「パッチン」構造の部分は後に分解しにくいので、旧シリーズにあった「分解組立が可能」というゾイドの特徴とは、かけ離れていると言わざるを得ないからです。

 

 仮組みを終えて、それをふまえての、各パーツの加工、作成に入ります。

頭部に来る発光ユニット。内部に発光ダイオードを内蔵しているユニットは、ジェノザウラーの目と頭頂部と口腔内部を光らせるような配置になっています。しかし、ライトらしい装飾もないのに、頭のてっぺんが光るのはどうもらしくないので、頭頂部を向いている面には、アルミテープを貼って、光りの漏れを無くします。この時、側面に空いているジョイント穴にアルミテープがかからないようにします。

 このまままっ平らでは寂しいので、適当に穴を開けたプラ板をはって、構造物を作ります。具体的には、0.5mmのプラ板にそれっぽい穴を開け一部にホチキスの針を貼ったり、もう1枚0.5mmのプラ板を貼ったりしています。実際に頭部だけを組み立てると、頭頂部の装備に隠れるので、そんなに大げさな装飾をしなくても、適度にそれっぽく見えます。でも、まっ平よりは全然いいはずです。

 

 ここがかぎ。荷電粒子砲は切り取ります。

で、代わりに口腔内部には対ゾイド連装ビーム砲を装備します。2mmのプラ棒に砲口を開け、3 mmのプラパイプに差し込みます。3mmのプラパイプの後端には、2.5mmのスプリングを通して、更に喉の奥につながっているかのように、スプリングを接着剤で固定します。スプリングの配置を上手く決めないと、口の開閉ギミックに干渉してしまうので、仮組みしながら作業を進める必要があります。

 

 更に弱くします。そう、空を飛べなくします。足についているノズルをカットすることで、飛行能力を奪います。ノコギリで切り取ることもかまいませんが、後にこのノズルはジャンクパーツとして使えると判断したので、デザインナイフの平刀で、根気よく刃を入れて出来るだけ小さい切り口での切り取りをしました。

 そして代わりに、ホバーでの移動を可能にするような装飾をしてみました。

 ウェーブ社の直径11mmのロングタンクを3cmほどに切って、竹槍のように斜めに切り口を作ります。4本作ります。この内部に、それっぽいスリットを入れます。1.2mm厚のプラ板を重ねてスリットを作ります。補強のためにネジでとめてあります。もちろん、斜めの切り口にあわせて、使うプラ板の長さは異なります。これを内部に仕込んでから、更に成形します。白いプラ板を使っているせいで、光りの加減が難しく、わかりづらい画像で申し訳ないです。できあがって4本を2本一組にして、更に上側にはウェーブ社の丸バーニアの一番小さいのを隙間に接着しました。これは、設定上散水ノズルです。ホバー移動時に巻き上がる砂埃に水をかけることで、砂埃を少しでも早く消そうとする工夫です。乾燥地帯でホバー移動しているときに、舞い上がる砂埃による敵からの発見を少しでも遅らせるという効果があるであろう、という想定の元に装備しました。

足のアーマーパーツには大きく切り込みを入れます。左が加工前、右が加工後です。でこれに、ホバーノズルを接着します。

これで、ホバー機能があるように見えるかというと疑問もありますが、スリットがあることを見せることで、いわゆる普通のジェットエンジンノズルやロケットエンジンノズルとは違う、空気だけが出てくるノズルであることを強調したかったので、こんな方法を採りました。

 

続くnext

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