アクション2
主砲は動くようになりました。これだけでも、ノーマルのカノントータスと比較して1アクション多いので見応えはあると思います。でもまだ余力があるので、もう1カ所動くようにします。
まずは装飾と前準備。
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対空砲の砲口をピンバイスで開口します。 0.6mmのピンバイスから、中心をとりながら0.2mm単位で順番に太いピンバイスに変えて砲口を大きくしていきます。砲口が開口したら、0.3mmのピンバイスで、側面にあるモールドも開口します。砲口を適度な大きさにまで開口すると、自然とモールド部分が薄くなって来ます。0.3mmのピンバイスを使うと言っても、場合によっては、既に開いている部分の縁を整える程度の作業にしかならないかも知れません。 |
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対空の方のジョイント部分に、瞬間接着剤を流し込みます。このジョイントは、およそ3.5mm程度の大きさです。ジョイントには、3mmのプラ棒を差し込むことになるので、あらかじめ穴の大きさを小さくしておきます。 |
1.2mmのプラ板を張り合わせ、約2mm厚のプラ板を左図のような形を切り出します。
穴は直径3mm、ないしは2.5mmで上下に長い小判状にするのが良いです。
できあがった部品をおよそ20mmの長さに切った3mmのプラ棒に接続します。この接続部分も強度を考慮して、1.7mmの皿ネジで止めています。
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できあがった部品は、主砲の一部に3mmの穴を開け接続します。 主砲への取り付け位置は、側面から見た場合、主砲の取り付け軸と同じ部分で、主砲左側部品の厚さのほぼ中央部分です。 取り付ける際には、主砲の取り付け部分の表面からプラ板の後端までの長さがおよそ17mmになる程度がよいです。個体差があると感じた場合は、後述する部品を作った後に調節する必要があります。 |
甲羅の対空砲のジョイントを切り落とし、3mmより気持ち大きめの穴を開口します。目安は、3mmのプラ棒を差し込んで簡単に動くようになるまでです。
左右の対空砲は、同時に動くようにするので、左図のように、3mmのプラ棒を貫通させることになります。
図に従って部品を組み立てます。太い部分は3mmのプラ棒、細い部分は2mmのプラ棒。実際には、こんな風に作りました。
T字型のポリジョイントを通します。ジョイントの下側に伸びている3mmの軸は3mmくらいを残して切ります。そこに8mmの長さの5mmのプラパイプを接続します。5mmに切った3mmのプラパイプを入れて、その3mmのプラパイプに14mmに切った2mmのプラ棒を差し込んで、結果的に図のような形を確保します。T字型に伸びている2mmのプラ棒は、既に作成している、主砲に取り付けた部品に開けた穴に通すことになります。
ここまで作った部品を仮組みしてみます。
甲羅は右半分のみなので、このままゼンマイを巻いてもギミックは機能しません。しかし、これだけの構造を仕込むことができるほどカノントータスの中身は充分なスペースがあるわけです。
この構造から、動きがわかりますか? 主砲が下を向いているときには対空砲が上を向きます。主砲が上を向いたときは、対空砲が下を向きます。できあがってみるとかなり簡単な構造と思うかも知れませんが、アイディア的には、主砲が上を向いたときに対空砲が上を向くような構造の方が楽でした。
こうした構造を見ると、いかにもギミック作ったという気分になります。今回の自信を持って見せせられる部分です。
そう、脱いだらこうなっているんですよ。