1990/10現在のカタログ 

 

 

最大のゾイド、キングゴジュラスの登場です。名前だけの「ゴジュラス」を襲名しただけであり、本来のゴジュラスクラス(ビガザウロ級)とは全く別のゾイド。モチーフ的には一緒であろうが、ゾイド的には別物と考えるべきであろう。 

 

 新世紀(1989年)以降のゾイドのカタログの一つの特徴である、新型機(新製品)の細かい解説がここでも行われている。キングゴジュラスのパッケージに掲載されているバトルストーリーには、ゾイド星での闘いの終結が描かれているが、このカタログ上には、「共和国の最終兵器」や「最後のゾイド」などという、ラインナップ最後の製品であることが具体的にうたわれていない。

 キングゴジュラスの紹介の一部に、長時間露出写真を用いて、その動きを解説していることは注目する点の一つである。ゾイドは動くおもちゃでありながら、従来のゾイドのパッケージには、長時間露出写真を用いて動くおもちゃであることをわかりやすく解説するような紹介がされてこなかった。動くおもちゃのパッケージにしては珍しい部類に入るパッケージ構成であった。

1989年6月頃のカタログから、既存ラインナップ商品のコメントが無くなってしまっていたが、このカタログでは、ガン・ギャラド、オルディオス、デス・キャット(本機のみ新製品)、ギル・ベイダーにだけは、一言ずつコメントが添えられている。

 

ついにウルトラザウルスも消えてしまい、ゾイドがすかすかのカタログという印象が否めない。

主力となるB/Oゾイドは、1990年7月以降から「ビッグ・バトラーズ」とくくられている。

「ゾイド・コレクターズ」と呼ばれていた1600円系のシリーズは「コレクターズ」に呼称変更している。

「ゾイド・ジュニアコレクターズ」と呼ばれていた1300円系のシリーズは「ジュニアコレクターズ」に呼称変更している。

トランスファイターゾイドは、「ゾイド・ビギナーズ」とくくられていたが「変型ゾイド」に「トランスファイターゾイド」とふりがながかかれている。

グレードアップユニットは、「ゾイド・プレイヤーズ」と呼ばれていたが、「グレードアップユニット」になっている。

1989年以降、ゾイドには、メーカー側からラインナップ全てを買わせようという動きがあったことが見れる。しかし、かといって大型からアイテムからすべてとなると、やはりお小遣いでは難しい部分もあるため、適当な数で細かなシリーズを区切ることで、「そのシリーズを全て集めた」という達成感を与えて、更に次のシリーズ、という拡大を狙ったモノであると思われる。いずれにしろ、ゾイドの巻き返しの模索が繰り返された結果、シリーズがくくられ、それぞれに呼称されている。しかし、これらシリーズの呼称はカタログ上の事で、パッケージには具体的に表記されなかった。かつての重装甲スペシャルやHi1000などもどこまで当初からシリーズとしてのコンセプトがしっかりしていたかは、疑問の点もあるのではあるが、それ以上にコンセプトの後付けは否めない。キャラクターおもちゃから、単体で遊ぶおもちゃへの回帰を図ろうとしていたのか・・・・。

 

今回初登場のゾイド

共和国側
暗黒側

キングゴジュラス

デスキャット

 

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ゾイド商品添付のカタログより転載