全国の皆さんから寄せられた

メッセージ

このコーナーでは全国の皆様から送っていただいた通信・お便り などからメッセージや最新情報を抜粋して掲載いたします。
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■ごあいさつ

 
≪私たちのちいさなホームページにお立ち寄りくださってありがとうございます。
このホームページを主に担当しております伏屋の仕事の関係で今現在ちょっと
手がとられており、なかなか手当てができない状態でございます。
しかし、原子力防災マニュアル類の販売はやっておりますので、
ご希望の方はご連絡ください。
また『小金井市放射能測定器運営連絡協議会』の公式サイトが誕生しました!!
ぜひそちらもご覧くださいますようにお願いします。
(この名称で検索してください)≫
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■2005年・年賀状より

 
◎『JCOの建物がとりこわされます。反対したのは村長だけ。
あの事故は完全に風化してしまいました。』(日立市・Kさん)

◎『手ばなしではよろこべない新年を迎えましたが、今、
いただいているこのいのちに、深く頭を下げたいと思います。
 この度の大地震には改めて地の底の偉大な力を思い知らされました。
もしここに原発災害が加わっていたら世界が放射能に汚染
されてしまう所でした。
 日本にも巨大地震の予告があります。
全国で52基の原発、そして稼動に向かっている六ヶ所村再処理工場等、
不安がつのります。
 未来のいのちをまもるためにも、再生可能な自然エネルギーの
開発を心から願っています。』(京都市・Mさん)

◎『2001年に‘北の大地・浜頓別’に建った、市民風車1号機「はまかぜちゃん」は、
今日も元気に回っています!
 そして、私の念願だった「札幌の近くにも市民風車ができたらいいな」が叶い、
石狩市にも建つことになりました。
原発も地球温暖化も無い世界をめざして、子ども達にきれいな地球を手渡したいと願う
『市民の心意気の風車達』です。 
ただ今、里親募集中です!
 台座には、協力した人達の名前ものります。ぜひ、参加しませんか!
 お問合せは、こちらにどうぞ! 締め切り間近です。お早めに!
KK自然エネルギー市民ファンド TEL03(5318)3330 FAX03(5318)3430
追伸:「それでも原発」「それでも再処理」を何とかやめさせたいですね』(札幌市・長谷川のぞみさん)
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■東海村臨界ヒバク事故5周年東京圏行動が行なわれました!

 
◎9月30日(木)朝と夜の2回、東海村臨界ヒバク事故5周年東京圏行動が
同実行委員会の主催により盛況に行われました。心配された台風がそれて、
晴天になった30日の朝、原発の監督官庁=経済産業省−原子力安全保安院前に
「原子力事故をくり返すな」「傷だらけの原発を運転するな」等のノボリ旗と横断幕
10数本がならぶ中で追悼行動をおこないました。

望月さんが原子力事故を弔う歌・「二羽のカラス」を独唱、日本山妙法寺(武田上人)と
日本キリスト教協議会(西原美香子さん)から「死者への追悼と原発をやめよう」のあいさつ。
臨界ヒバク事故の起きた朝10時35分には、参加者一同で1分間の黙とう。

その後一人一人がキクの花を演壇に献花し、原子力事故で無念の死をとげた人々への
追悼−再び事故はおこさせません−の行動を・・・誓いました。
参加した4団体からリレートーク。臨界ヒバク事故を忘れないぞ、
原発はもうやめようなどをシュプレヒコールしました。

◎ このあと、中川昭一経済産業省大臣と原子力安全保安院長の両者への
「要望・申入書」を読み上げ、担当の係官へ手交、係官からは「キチンと上へ伝えます」の
回答で、1時間余の行動を終えました。

◎ 夜は、渋谷勤労福祉会館で「臨界ヒバク事故と美浜原発事故の講演集会」を開催。
会場は満席で、原発関係、臨界事故や美浜原発事故の本やパンフレット、ビデオテープの出店が
いくつか並び、平和のバンダナや、結パン、署名コーナー、NO劣化ウランのバッヂやTシャツ、
劣化ウラン展示パネルなどにぎやかでした。

講演集会は5人の話。
はじめに、事務局の柳田真(たんぽぽ舎)から資料集(20頁)と参加団体の同封ビラ(30枚)の
簡単な紹介をし、基調報告しました。中味は原発事故多発時代に突入。これ以上ヒバクシャをつくるな、
核と人類は共存できない、大惨事の前に「原子力から撤退」を迫ろう。来年の9月30日の
6周年行動にむけて、今後1年間の行動をガンバローなど6点。

◎ 2人目は、茨城県東海村臨界事故被害者の裁判を支援する会・作家の大泉実成さん。
JCO臨界事故ヒバクシャで裁判に訴えている父親=大泉昭一さんが美浜原発事故を報じる
テレビの前でブツブツひとりごと(またも土下座し、口ですまないというだけか)を紹介、社長が土下座し
て謝っているようだが、約束した「万全のチェック体制」は実行されず、ヒバク者への健康被害補償は
全くされていないことへの憤りを述べました。臨界事故後の健康診断に301人もの人が来ていること−
その人達の症状を述べ、「裁判闘争への支援」を訴えました。

◎ 裁判を闘う大泉さんたちへの会場カンパは52000円集まり、その場でお渡ししました。

◎ 3人目は9・30実行委員会の望月彰さん。レジメに基づいて「事故の原因は
核燃サイクル機構(=旧、動燃)のムリな注文=40リットル均一化注文が原因」と熱弁。
詳細は10月3日発行の著書『告発・サイクル機構の40リットル均一化注文』
(世界書院刊、1300円)をご覧下さい。

4人目は、映画「ヒバクシャ」の監督鎌仲ひとみさん。
大泉さん、望月さんの2人の話に「なるほどそうか」と思ったと述べ、肥田舜太郎医師のいう
広島原爆ヒバクシャの病状と、東海村臨界事故ヒバクシャの症状が似ている、
これら低線量ヒバクは人間の最も深いところ=遺伝子=DNAと生殖機能(女性では子宮)を侵すと告発。
映画六ヶ所村ラプソディーの撮影目的と立場を述べました。(チラシあり)

5人目は、たんぽぽ舎山崎久隆さん。
レジメ6頁とプロジェクターを使って「美浜原発3号機2次系破断事故とJCO事故」を分析し解説。
美浜事故の内容、関西電力のひどさ、美浜とJCOの2つの事故の関連性として、
1.住民への広報の遅れ(避難の遅れ=ヒバクシャの増大となる) 
2.死傷者搬送の際のヒバク情報の不提供(会社の責任)をあげました。

◎ アピールは、安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)が、国連の環境行動デーに合わせて
11月7日(日)午後1時から5時、渋谷勤労福祉会館で、劣化ウラン兵器禁止をめざす市民行動を
行うので多くの人が参加してほしいとよびかけました。

集会決議文(市民の力で原発推進をストップさせよう)を横澤典子さん(エコアクション21)が
読み上げ、拍手で確認。スローガンのシュプレヒコールは時間不足のため省略、集会は午後9時15分に
終了しました。参加者は、朝33名、夜147名、合計180名でした。

◎ 終了後、スタッフ10数名が近くの喫茶店で総括会をしました。大半の意見として、イ.朝も夜も
予想以上にたくさんの人が集まってくれた。ロ.5人の講師の話の中味がそれぞれつながっていて、
理解しやすく良かった。“全体に成功”の評価でした。皆気分良く解散。

◎ 参考−9月30日の読売新聞朝刊は「JCO臨界事故から5年−原子力安全
万全遠い道」「電力会社でも不祥事や事故続発−原発の稼働率至上は改まらぬ」という見出しで
報道しています。原発推進の立場の読売新聞ですら、これだけ厳しく「電力会社の安全対策の
甘さ・問題点とその背景=原発の稼働率を上げること」を指摘しているという文章です。

文責:柳田 真(東海村臨界ヒバク事故5周年東京圏行動実行委員会)    たんぽぽ舎   東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F   TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797   HP http://www.jcan.net/tanpoposya/hyoushi.htm
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■公開研究会『美浜原発3号炉配管破断事故』8.26

  原子力資料情報室 第53回公開研究会

≪美浜原発3号炉配管破断事故 何が起こったのか?なぜ防げなかったのか?≫
関西電力美浜原発3号炉タービン建屋内で配管が破裂し、
高温蒸気を浴びせられた下請け作業員4名が亡くなった。
タービン建屋で何が起こったのか?何故こんな大事故が起こったのか?
追及します。

2004年8月26日(木)18:30〜
全水道会館4F大会議室(JR水道橋駅)

報告
上澤千尋=何が起こったのか?+事故現場を見て
藤野 聡=なぜ防げなかったのか?
資料代 ¥500 (予約不要)

原子力資料情報室
TEL03-5330-9520
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■緊急学習会『美浜原発事故』8.18いろりばた会議にて

  たんぽぽ舎のいろりばた会議で「美浜原発事故」についての緊急集会があります。
△美浜現地からの報告!
△テレビ・新聞ではわからない事故の真相に迫る!
《11名の死傷者を出した美浜原発3号機事故についての集会です。
急遽開催を決定いたしました。
内容は、地元美浜町で原発反対の運動を続けている松下照幸さん(美浜町議)と、
1991年に起きた美浜2号機の原子炉空焚き寸前事故を「日本最大の原発事故」と
呼び、加圧水型原発の構造的欠陥を指摘している槌田敦さん名城大学教授)のお話です》
***********************************
●日時:2004年8月18日【水】18:00〜21:00
●会場:千代田区立・神保町区民会館(たんぽぽ舎から5分の距離)
        (住所)東京都千代田区神田神保町2-40
●交通:・JR水道橋駅から徒歩10分      
     ・東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線神保町駅A2出口から徒歩5分  
●資料代(交通費カンパ含む):1000円
●主催:いろりばた会議

                             たんぽぽ舎気付
                                東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
                                TEL03-3238-9035 FAX03-3238-0797

■佐世保に原子力空母ステニスが寄港の予定

  『原子力空母の横須賀母港問題を考える・市民の会ニュース・45号』より

【昨年5月の原子力空母カール・ビンソンの横須賀寄港に引き続いて、今年8月下旬に
原子力空母ステニスが佐世保に寄港しようとしています。これも原子力空母母港のための
地ならしに他なりません。しかも原子力空母ステニスは、99年に母港のサンティエゴ湾内で
座礁事故を起こして、あわや原子炉事故寸前の原子炉の緊急停止という事態を発生させて
いるのです。アメリカは今まさに原子力空母に対する日本国民の反応を見ています。
ぜひ全国的に反対の声をあげて生きましょう。】

                         連絡先・原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会
                                  TEL0468-27-2713
                                  *
http://www.paspit.co.jp/cvn          

■『放射能のスソ切り反対!』シンポジウムがあるそうです!

  『原子力資料情報室通信』からのご紹介です。

 ≪レベルの「低い」放射性同位元素(RI)を規制の体系に入れない国際レベルを導入する
放射線障害防止法「改正」案が今国会に提出されようとしています。
また、レベルの「低い」放射性廃棄物を規制の体系から外すクリアランスレベルを導入する
法改悪も来年に予定されています。
 これらが強行されると身近なところに放射能が拡散し、知らない間に被曝してしまう
危険性も考えられます。そこで反対のシンポジウムを行うことにしました。
 ぜひご参加をお願いします。≫

 **劣化ウラン弾に苦しむイラクの子どもたちやその他たくさんの人々に心をいためて
いるうちにこんなことが進められようとしているとは!油断ならないですね!(伏屋弓子)

      とき:2004年3月21日(日)1時半〜4時
       ところ:こんぴら会館(東京都文京区本郷1-5-11                       JRもしくは地下鉄三田線水道橋駅)
        費用:500円(申し込み不要)

 ●記念講演「建設廃材の環境リスク」
         高月紘(京大環境保全センター教授)
   ●報告「放射線障害防止法改悪 免除レベル導入の問題点」
         西尾漠(原子力資料情報室)
   ●報告「原子炉等規正法改悪クリアランスレベル導入の動き」
         末田一秀(核のゴミキャンペーン関西)

                 (連絡先)原子力資料情報室・TEL03-5330-9520

■ ありがとう! 映画「ヒバクシャ」上映会にきていただいた方々!

 

 当日はたくさんの方々に上映会まで足を運んでいただきありがとうございました。
遠く福島や新潟から来てくださった方もいて感激でした。
鎌仲ひとみ監督からはじっくりとお話しをうかがうことができ、「家族のあたたかいつながりを
描くことによって、より被曝の惨さを表現しようとした」制作意図なども知ることができました。
監督のはじけるようなキャラクターとエネルギーに次回作も大いに期待できると感じました。
                                (伏屋弓子)

映画「ヒバククシャ」 
 ≪白血病で亡くなったイラクの少女ラシャは「私を忘れないで」というメモを監督に残した。
  湾岸戦争後、イラクでは劣化ウラン弾が原因ではないかと考えられる白血病やガンが
  多発している。広島の被曝者は原爆から50年以上たったいまでも体内の放射能に苦しむ。
  米ワシントン州ハンフォードの核兵器施設の風下住民が核汚染被害に患う・・・・そう、
  今や核汚染に国境は無い。そしてチェルノブイリ以後の現代日本もその例外ではない≫   

*監督のことば
   『イラクで出会った白血病の子ども達がヒバクシャだと気がつき、          
   彼らを蝕んでいる低線量被曝なるものが目にも見えない、臭わない          
   聞こえないものであり、その存在を科学的に否定されているものだと         
   解った時、どうしたらそのことを今、生きている自分自身と切り結んで        
   伝えることができるか、考えた。」
      (山形国際ドキュメンタリー映画祭2003公式カタログより抜粋)           
           

■『ひび割れ原発運転再開反対シンポジウム』からのアピール

  *「柏崎刈羽市民ネットワーク」の北岡はやとさんからいただいた報告から、
9月14日柏崎で開催した、「ひび割れ原発の運転再開はやめて! 9・14運転再開反対
シンポジウム」のアピール文をご紹介します。

  

ひび割れ原発運転再開反対シンポジウム参加者アピール



私たちは、世界最大の原発が立地する柏崎市に集まり、東電事件発覚後の1年間を振り返り
原発の抱える深刻な問題を話し合いました。

 この1年間、次々と明らかになった原発不正は、本当に驚きの連続でした。
 私たちは、原発は「絶対安全」と宣伝され、「電力需要の4割余りが原発の電気、今さら
原発廃止はできない」と思い込まされてきました。しかしそれは事実ではなかったのです。
 原発なしでも、ちょっとの工夫さえすれば、夏場ですら大丈夫だと判りました。

 東京電力も国も何も変わっていません。東京電力は、新潟県議会や柏崎市議会が、
再循環系配管の全溶接線の徹底点検を求めたのを無視し、首都圏の電力需要を優先して、
ひび割れ原発の運転再開を強行しました。
 東電の「甘い言葉」は目的達成のための方便でしかないことを知りました。

 国の規制機関は、安全規制より供給優先の機関であることが判りました。
保安院は、不正発覚直後に、「安全に問題ない、停止点検の必要ない」と宣言しました。
運転再開の安全宣言も規制機関の保安院でした。シュラウドの的外れ点検指示や再循環系配管
の点検頻度の変更は、保安院の無責任さを示すものです。

 私たちは、形式的説明会を何回も繰り返し、経済大臣までが何回も来る「事態」に、首都圏の
需要を口実に運転強行するためなら何でもする、原発体制の「異常さ」を実感しました。

 自治体の役割は大きく、住民を守る立場・・・安全確保の砦に変えねばなりません。
全号機停止点検や最近の全溶接線の点検要求は、私たちが指摘し、世論の共感を得たため、自治体も
無視できなくなったものです。その要求に東電が渋々従いました。
原発の歴史上初めてのことです。

 柏崎刈羽で、運転再開のアドバルーンを上げたのは柏崎市長です。不正発覚後、天下りをやめる
と表明した新潟県の元原発担当者が、また東電に再就職しています。新潟県は核燃料税の課税を、柏崎
市は使用済核燃新税を創設し、原発依存を強めています。

 未点検個所を残した4号機の運転再開容認判断は誤りです。自治体には、住民の安全・安心を最
優先した対応を求めます。

 原発は、老朽化が進み、「維持基準」導入で一層危険が増大します。いま、ひび割れ原発の運転
のために「維持基準」を導入しようとしています。傷だらけの欠陥原発を、そのまま動かしたい人たち
の都合で作った基準は一層危険が増します。

 4号機は再循環系配管の未点検個所を残して運転再開しました。3号機はシュラウドの傷を放置
して運転する特認申請をしました。私たちはこうした動きに反対します。反対の世論を高めましょう。
一層の原発監視が必要です。

 原子力の平和利用と表裏一体で進められていた、劣化ウラン弾等の被害がセルビアやイラク、
アフガニスタンと帰還兵士の間で深刻となっています。核武装の話題も高まっています。

原子力は現在のみならず将来に大きな災いをもたらすと危惧されます。私たちは、原子力の諸問題
を、隣近所・友人知人と語り合い、反原発・脱原発の世論を高めます。

一刻も早く、原子力社会から脱却しましょう。

2003年9月14日

             9・14 ひび割れ原発運転再開反対シンポジウム

■『感謝状・鞄結椏d力殿』

  *ご紹介する時期がおくれましたが、面白い記事がありましたので、お知らせしたいと
思います。

        『感謝状・鞄結椏d力殿』

 貴社はこのたび原子炉17機全機の停止を』実行し、めでたく脱原発を達成
されました。これは、ひとえに安全を第一として、十分な点検のために自ら選択された
慎重なる回避行動であり、かつ、地元の安全と安心を求める声に応えたもので、
大変立派な行為であります。

 ここへいたるまでには、事実の隠蔽、改ざん、偽装工作、不言実行など、残念ながら
不正、不実を積み重ねてこられた、という経緯がありますが、もとはといえば、
金属の腐食、疲労等、現代の技術では解決の出来ない不可抗力によるものであり、
このたびの貴社の謙虚な態度をたたえて、ここに感謝の意を表するものです。

 貴社では、すでに原子力を除く発電施設のみで、夏場以外の需要を
まかなえることは、実証されました。かくなる上は、消費者、需要家に誠心誠意
実情を訴えて、夏場の節電努力を求め、年間を通じて原発なしでやっていけることを、
示してください。

 私たちは、最大限の努力を惜しみません。

 鞄結椏d力殿
                           二〇〇三年四月十五日
                      東京電力と共に脱原発をめざす会

■『いずみの会』からのおたより・「原発やめよう全国集会」に参加

   *北海道・札幌市のいずみの会からのおたよりを紹介します。

   6月7日に東京の代々木公園で「原発やめよう全国集会」≪子どもたちに核も原発もない未来を!≫
があり、参加してきました。
全国から一万人も集まり、原発のある福井・福島・新潟・静岡。核のゴミが全国から集まって
いる青森の六ヶ所。放射性廃棄物処分の研究所がある岐阜東濃などからの現地報告。

低レベル放射性廃棄物が「スソ切り」されて、一般のゴミに混ぜられている問題をわかり
やすい劇にした大阪の人達。最後にカンカン照りの渋谷から、大きなケヤキ並木が覆い
かぶさって涼しい、原宿の表参道をまわってのパレードでした。

4・26チェルノブイリ・デーをこぢんまりとしている札幌と違い、歩行者も大勢で、
仮装した学生達の一人ひとりの想いのこもったアピールを聞いてくれました。
札幌では「どうしてこんなに関心が少ないのか」と、ふっと悲しくなることもあります。
初めて全国集会に参加して、改めてあの町でもこの町でも、こんなに大勢の人達が
『原発はいらない』と声をあげて、日々奔走しているのだ・・それが『脱原発の日本』を
作り出しつつあるのだと、元気をもらって帰ってきました。

家のまわりに大きな気を育てよう!(長谷川 記)

          いずみの会 長谷川 のぞみ 札幌市南区真駒内泉町401 F4-206

■NGO原子力防災研究会で『避難心得帳』(試作版)を作成

     原子力事故・災害から身を守るために・「NGO原子力防災研究会」と「避難心得帳」

▲ 3年半前に起こったJCO臨界事故は、周辺住民に大きなショックをもたらしました。
避難の指示、屋内退避の勧告が出されて多くの人が家の中でジット息をこらし、家族同士の
連絡や学校や幼稚園の子どもたちへの連絡も思うようにいかなくて「どうしよう、どうしよう」と
イライラおろおろするばかりでした。周辺住民への事故の広報が遅れて、JCOの近くで長い時間
を過ごしてしまった人たちも居りました。後から事故を知った住民は戸惑い、初めての放射線の
こわさを経験しました。「あのとき」の経験は、3年半も経った今でも、被ばくの「不安」として
気持ちのなかにわだかまっています。

▲ 私たちは、JCO事故の教訓から、原子力事故が起こったとき、周辺住民に情報や指示が
一刻も早く伝えられるにはどうすればいいのか、住民が速やかに避難するためにはどうしたら
いいのかなどについて、住民の立場で検討し研究し提言することが必要ではないかとして、
JCO事故の1年後に研究会を立ち上げました。
「NGO原子力防災研究会」(略称・原子力防災研)はJCO事故をはじめ様々な原子力から
学び、事故が大きくなって原子力施設の外へ被害・災害がおよんだとき、周辺住民の安全を守る
ためにはどうすべきなのかを、検討・研究しています。原子力防災に関心を持つ方ならば個人の
立場で参加でき、ボランティアで行動します。
原子力事故災害と防災問題について、平等に議論しあえる場です。

▲私たち原子力防災研は、以上のような考えから、この1年間、原子力災害から住民の安全
を守るための、避難マニュアル「避難心得帳」の作成を検討してきました。誰にも分かりやすく
すぐに使って役立つように願って、多くの人たちの協力で作成しました。
「避難心得帳」をご覧になってご意見をお寄せいただければ幸いです。多くの方々のご意見を
もとに「避難心得帳」をさらにより良いものにしていきたいと思っています。
                      (2003年1月10日)
                 記
      *「避難心得帳」1部 300円
      *申込み・問い合わせ NGO原子力防災研究会
                 水戸市見和2-255-5-103 根本方
                 TEL/FAX 029-253-1433

■核燃料再処理工場中止署名を提出!「止めよう再処理!青森県実行委員会」からの手紙

 『この度は「止めよう再処理!」の署名運動にご協力をいただきありがとうございました。

私たちがこの署名運動を始めたのは、2005年に再処理工場が本格稼動されると、
青森県民は放射能まみれの中で暮らしていかなければならなくなること、放射能の巨大な
ゴミ捨て場としての青森県になってしまうこと、それが6月前後のウラン試験が始まると
ほぼ決定的になることなどから、「後がない運動」として考えたからです。

この訴えを全国の心ある皆様に真摯に受け止めていただいた結果、昨年二度にわたり、
総合計908,258名分について国および青森県に署名簿を提供することができました。

この署名に込められた国民の意思と力を背景に六ヶ所・再処理工場を稼動させない闘い
を引き続き、全力で担っていく決意です。そこで現在、10月に内閣府へ青森県実行委員会の
代表として署名簿を提出した平野良一さんが、再処理工場稼動中止を政策の柱の一つとして
青森県知事選挙(1月26日投票)を戦っています。

再処理工場を巡っては使用済燃料貯蔵プールでの漏えい事故が、寸法不足の欠陥商品を
使って表層のみのずさんな継ぎ足し溶接を行い、しかも隠蔽しようとしたうえに、同様の
ずさんな工事が貯蔵プールばかりでなく再処理施設本体にまで及んでいることが判明し、
県民の不安と怒りは頂点に達しています。そこで、止めよう再処理署名についても4・9反核燃
の日まで受付を継続するとともに、5月11日にはウラン試験阻止集会も計画しています。
引き続きのご支援をお願いしながら、これまでのお礼とさせていただきます。

                  2003年1月20日

                    止めよう再処理!青森県実行委員会   』

■行ってきました東海村「JCO事故から3年めのシンポジウム」

2002年9月29日、東海村の村松コミュニティーセンターで「みんなで考え、みんなで作る
原子力防災」と題してシンポジウムが行われました。
主催は「原子力防災研究会」です。
ここではこの「原子力防災研究会」によるシンポジウム「開催の趣旨」をご紹介します。

『 ちょうど3年前、国内で初めて住民が避難をしたJCO事故が起きました。
この事故をきっかけに、原子力防災のための法律が新しく制定され、県や村の防災計画も
見直されました。県や村などが主宰する原子力防災訓練も毎年行われるようになりました。

でも、それだけで、私たちは、原子力災害に対する安全と安心を手に入れることが
出来たのでしょうか?
 私たちは悩みました。原子力事業者、行政や専門家は、自分達だけの力で、事故の際に
住民を守ることができるのか。マスコミは、普段どおりの報道だけでなく、住民を守る
ためにもっと出来ることがあるのではないか。東海村やその周辺の住民も、原子力事業者や
行政に任せっぱなしでは何も解決しない、自らが「我が家の防災」を考えるべきではないのか、と。
そして、お互いが心の奥底から真摯に話し合う機会が必要であることを感じ始めたのです。

私たちは、そんな思いから、JCO事故の翌年の12月、「原子力防災研究会」を作りました。
研究会には、住民、行政、原子力事業者、原子力や医療の専門家、マスコミなどの幅広い
分野の人が、個人の立場で参加しています。研究会では、「原子力防災に関する情報・認識
の共有化・共通化とこれを実現するためのコミュニケーション」をキーワードに、問題意識の
共有と実効性のある原子力防災の実現に向けて、会員同士が平らかな関係で自由かつ率直に
議論し、関係者への提言を目指すとともに、住民主体の活動を推進しています。

 研究会の発足から1年9ヶ月。研究会の活動を通じて、みんなが原子力防災を本音で
語り合い、みんなで原子力防災を考えることが徐々に出来るようになってきました。
本日のシンポジウムは、私たちがこれまで議論してきたことを紹介するとともに、市民が
中心になって考え作ることができる原子力防災について、参加していただいた方々と自由
かつ率直な意見交換をするために開催することにしたものです。

私たちは、今後とも、事故の時はもちろん、普段からも相互に理解しあえる真の
コミュニケーションを目指して、研究会の活動を一歩ずつ進めていきたいと考えています。

原子力防災研究会 』

■静岡県内で相次ぐ廃炉要求等の議会決議

 (昨年以来、老朽化と中部電力の原発管理能力の欠如から起こった
浜岡原発事故の事態に)地元浜岡周辺市町村の人々は、大きな不安を
声に出し始めた。
浜岡町の北東にある榛原郡吉田町議会が6月11日、「浜岡1号と2号の
廃炉を求める意見書」を採択し、静岡県知事、文部科学大臣、経済産業大臣
宛てに提出した。続いて18日に榛原町議会が同主旨の意見書を採択、国と県
に送った。
事故原因の徹底究明と安全を求める意見書は、焼津市議会・小笠町議会・
菊川町議会・三島市議会でも採択され、国や中部電力に提出されている。
掛川市議会も廃炉求める議会決議を行う予定である。
こうした意見書の採択は、周辺市町村の人々が、これまでとは違い
「浜岡原発の存在を自分達の問題と感じ始めている」ことを示している。
また、前スイス大使の村田光平氏や水野誠一前参議院議員・下河辺元国土庁
事務次官ら6名が、東海地震を前に浜岡原発の運転停止を求める声明を公表した。

こうした懸念に対する政府の反応は、全く不誠実である。最近、政府は
事故が起こるたびに長引く点検や修理による稼働率低下を避けるため、通常の
定期点検の簡略化を提案した。これでますます事故は増えるだろう。
原発に対する小泉政治の対応は末期的である。

【チェルノブイリ救援・中部「ポレーシェ・NO.70」より】             
連絡先TEL/FAX052-836-1073(月・水・金10時〜5時)

■放射性廃棄物「スソ切り」問題の根源

『原子力資料情報室通信』の記事から要点のみをご紹介します。これは「放射性廃棄物 スソ切り問題連絡会」発足シンポジウム記念講演の内容です。

〇 原子炉の解体によって出る膨大な量の放射性廃棄物の大半が、汚染された鉄材や コンクリートなど、体積がかさばり、かつ重いものであること

〇 そうした廃炉解体に伴う放射性廃棄物の実態から、政府や電力会社が進めようと しているのが、あるレベル以下のものは放射性廃棄物として取り扱わなくてもよくす るための「スソ切り」の法制化であること

〇 そのようなことが実現した場合、一定レベル以下の放射能汚染されたコンクリートや 鉄材がリサイクルされて建築材や、フォーク、自転車、画鋲等など一般市民の 日常生活の場に入ってくることになりうる

〇厚い、太い鉄材などは表面線量が低いために「スソ切り」されてしまい、 のちに薄い、細い、小さい鉄製品に転用されて、日常的に放射線被曝 を与え続けることになりうる

〇 この法制化は、市川先生たちがムラサキツユクサの雄しべの毛を用いて 実験的に証明された「放射線量がどんなに微量でも、それに比例して突然変異 が起こる」という事実と、「しきい値」の否定を意図的に無視しようとしている

〇この「スソ切り」の問題も、他の様々な問題と同様原子力の危険な本質を隠し、 「安全神話」を謳い、将来への展望もないまま原発推進政策を強引に進め続けて きた誤った過去の重いツケである
【市川定夫氏・原子力資料情報通信335号】より
 

■ビデオ「原子力空母母港の危険性・パートU」完成

とうとうビデオ『原子力空母母港の危険性・パートU ―横須賀の環境はどうなる』が完成しました。
木元茂夫さんを中心として約1年の制作期間を経て制作された、33分の大変な力作で、現在の12号バース、 横須賀基地の深刻な汚染と、将来の原子力空母の母港化によるより深刻な放射能汚染問題が、初公開の 豊富な映像をもとに、大変わかりやすくかつショッキングに紹介されています。
1本1500円(送料込2000円) ですので、ぜひ事務局までご注文下さい。
  • 原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会
【原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会ニュース 第32号(2002.5.2)】より
                             

■瑞浪市、超深地層研究所受け入れ可決!交付金はいくら?

  12月26日、瑞浪市議会最終日、核燃機構の超深地層研究所への市有地貸与 のための賃貸借契約書案と協定書案が原案通り可決されました。 地元戸狩区住民や瑞浪市民の延期要請、森林組合の買戻し要求にもかかわ らず市長と与党は数の論理で押し切ったのです。(中略)
 来年度の政府予算には、瑞浪市に対して今年度と同様に初期対策交付金 8千万円のほかに、新たに電源立地促進対策交付金約9千万円、電源立地 特別交付金が4億1千万円、合計で約5.3億円もの予算が計上されました。 この内、特別交付金の適用期間は研究所の研究終了までですので、 少なくとも20年はこうした交付金が毎年瑞浪市に落ちることになります。
  さらに、促進対策交付金と特別交付金については、隣接する10市町村に 対しても申請すれば交付されます。促進対策交付金は年間総額4千万(5年間) ですが、特別交付金(20年間)は来年度の配分で、土岐市3.5億、恵那市1.9億、 御嵩町9千万、八百津町6千万、山岡町4千万、明智町4千万、兼山町5千万、 岩村町1千万、愛知県小原村2千万が計上されました。 外堀からも固められ、瑞浪市・土岐市はますます逃げ道を断たれて行くので しょうか。(後略)

■緊急出版『シミュレーション・ノンフィクション 原発震災・ 明石 昇二郎』

今年3月に「サンデー毎日」で連載された上記の記事が冊子にまとめられました。 改めて読み返してみると、その説得力の圧倒的強さにうなってしまいます。
電力会社社員から「決死隊」が結成され、メルトダウンした原子炉の封鎖の任に あたる箇所などはJCOの臨界を、体をはって止めた職員の方々のことを思い起こさせます。
また、各地の「原発現地」の方々のコメントも、一つひとつの原発でこの シミュレーションがまぎれもなく成立することをわからせてくれます。

脱原発運動、原子力防災運動の、これが原点と言えるでしょう。(作った会・伏屋)

出版は・・・

七つ森書館 TEL03-3818-9311            

■ご覧になりましたか?
『東海村臨界事故・被曝治療83日間の記録』
(NHKスペシャル5月13日放映)

被曝が大内 久さんの肉体を残酷に破壊していく過程が、医療チームの苦悩と共に 克明に描かれています。大内さんに「血の涙」を流させた臨界事故を見つめつづけ、 伝えつづけていきたいと思います。
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