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第13回東京国際映画祭

DVD 恋戦沖縄

2000年10月28日から7日間、第13回東京国際映画祭の協賛企画として香港映画祭が開催された。
上映作品は99年作品や今年の最新作が主で、その16作品中に梁家輝主演の『恋戦沖縄』もあった。

10月31日、私達は全国公開に先駆けて『恋戦沖縄』を見ることができた。家輝の久し振りのコメディ。(95年やはり陳嘉上監督の『一零一夜之夢中人』以来じゃないか?)、待ちに待っていた。
5月中旬から約1ヶ月間沖縄で全編ロケが行われたこの作品、映画祭のチケットは売り出し当日10分間で完売したらしい。(さすがのレスリーさま人気!)香港映画ファンの熱い期待が寄せられたこの作品、軽快で明るいラブコメディに仕上がっていて、ましてや舞台は沖縄。ほんとうに楽しめる。

家輝の役どころは香港から休暇で沖縄にやってきた刑事。一緒に遊びに来た彼女(黎姿)との仲に少々倦怠を感じており、旅行中に別れようかとも考えている。可愛い恋人を無下に扱い、自分は新しい女の子(王菲)との出会いと出世欲に浮き足立つ結構女を馬鹿にした嫌な所もある男だけど、本心は男気のある好い奴で、やっぱりちょっと滑稽だったりする。まさに家輝のラブコメディ映画での真骨頂とも言うべき役だが、全体的に軽く演じているので、さらりとして都会的。大スター3人の共演ではあるが、それぞれが相手を思いやるような演技を見せてくれた感じで、絡みがとても自然だった。

それにしてもこの映画、登場人物は、刑事、やくざの親分、大泥棒、狙撃手、元やくざの情婦、万引き常習犯の日本語通訳女と、尋常でない面子ぞろいなのに、あまりに皆いい人。都会的というか、現代っ子気質というか、全ての職種、皆さんアルバイトでやってるんですかあ?って感じ。そしてみーんなして恋に落ちちゃうせいか、事はすべからく人間性善説に基づいて展開する。ふーむ、やはり恋というフィルターにかかるとどんな人も毒がぬけちゃうわけね。そしてどんな世界でも普通のことが起こっちゃうわけか。恋っていうのは本当に全能です(笑)。





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