pu-koちゃんのリヨン旅日記  
      その二
 
 ☆左記の写真は旧街区から見上げた
丘の上のフルヴィエール寺院の正面の一部。
ライトアップがきれいです。

 でも夜になると急激に冷え込んで、ブルブル、ガクガク・・・・・・・
それでも帰るのはもったいない。
お腹も空いているが、座ると動きたくなくなりそう・・・・と、ひたすら歩く(笑)
顔がこわばり手の感覚がなくなる感じが何だかシャキッ!!とする。
疲れ切った頃、お菓子屋さんで甘そうなケーキを買い、
(このケーキの包み方が日本と違い無造作で
まるで大きな検便容器をぶらぶら持っているみたい)
その場で食べるか、食べ歩きがこっちでは日常かな??)

その近くのガラス細工工房のオープンされている作業場で
焼き上がるのを眺めながら暖をとらせてもらう。
(そんな人たちが他にも何組かいる・・・・)
こう書くとものすごく元気みたいですが(実際自分は超元気!と思っていた!!)
このあと、ちょっと脳貧血でダウンするのです^_^;;)))
夜、なかなか寝られない事もあったけど、ちょっと若者向けスケジュールだったかもです。
(だってぇ、でも〜、何といっても予定日にちが少なすぎる!!いっぱいみた〜い!!)


 丘の麓に広がるのは旧街区で、
今は保存地区になっている。
中世が偲ばれるような古い建物は
15〜16世紀頃建てられたモノが残っています。
(たとえば、リヨン歴史博物館=ガダニュ館等)
 旧街区を並行して走っている石畳の小路を
ただぶらぶら歩いているのも楽しい。
 かつての絹織物豪商たちの邸宅が並んでいたり・・・
また、そういう家かどうかは解らないけど、
○○マダムの家と名の付いたアパートも多く、
彫刻の施された大きな玄関ドア、あるいはアートに見える、
落書きのされた古いドア。
細い通路の奧の中庭。
プードルと呼ばれた、レジスタンスの闘士を逃がした抜け道。
コンクリーが歩いた足の数ですり減った螺旋階段、ピンクがかった壁の色、
四分割された窓。
 また外からは同じように見える建物が学校であったりアトリエであったりするもおもしろい。
 レストランやカフェも日本のように内装を大きく変えることもなく、
どんな店が入ってもそのままのような壁、ただその店らしいオブジェで
工夫してるだけってところが、
歴史の町というか、すごく落ち着いた新鮮さに感じました。

下の古〜〜〜い建物は、たぶん、
「宝石商レイ・コケ・マルギの館」といわれる、有名な建物だと思います。
(持っていたパンフレットと照らし合わせただけで、
看板もないし、暗くなっていたので、自信はないけど・・)
壁が所々はがれていたり・・・・・
前や横の道は「トラブール」と呼ばれる ぬけ道です。
パンフには「これらの道で 密会している恋人たちや心おきなく盛っている雄猫たちに出会う」って
書いてあったけど、
寒くて〜〜誰にも会わへんわ〜〜。
もっとも古い建物の1つ 彫刻の施された玄関の1つ 壁の落書きの1つ ソーヌ川沿アート市のフクロウ

☆★☆★織物歴史博物館☆★☆★

 ルイ14世が馬にまたがった大きな銅像がそびえる
ベルクール広場(ここのライトアップも大変美しかった!!)からシャリテ通りを南へ進むと
右手に落ち着いた建物がある。そこが織物歴史博物館!!入館料(40F)
 もと貴族の○○氏(メモしなかったので、名前忘れた・・・・)の邸宅だったが
 寄贈され、そのまま博物館になっている。
 織機や古くからの織物が展示されていて見応えがありました。
 ナポレオンあるいはマリーアントワネット王妃の部屋のタペストリーや衣装、
司教の儀式のとき羽織る衣装など、とても昔の物と思えないほどきれいに保存展示され、
凝った織り方とデザインでした。
 ここに寄贈された世界の國からの作品もあり、
ペルシャ絨毯、中国韓国の衣装、日本の能舞いの衣装、帯、市松人形等もありました。
 リヨンに来る一月ほど前、TVで西陣の94歳くらいの西陣織り師の山口安次郎さんという人が、
西陣織の元はリヨンからの織機輸入と3人の留学生による技術習得で、
自分は12歳のときから80年以上織り続けてきたお礼に、
「リヨン」に自分の作った能舞の衣装を寄贈したいという願いを果たした
ドキュメンタリーをしていたので、是非、その作品を見て帰りたかったのですが、
ここには残念ながらありませんでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆★☆★ガタニュ館(リヨン歴史博物館・マリオネット館)☆★☆★

右の写真は日曜創作市で買ったギニョール人形(ネコorねずみ)
下部の棒の部分を引くと人形が引っ込む

 とっても古い上記写真、左端に似た感じの建物で、
外からは博物館だなんて、わかりにくい。
 リヨンの歴史がうかがえる数々の絵やミニチュア等が飾られていました。
 ソーヌ川とローヌ川に挟まれて栄えてきた町=リヨンは、
水害との戦いの歴史でもありました。
何度も何度も橋が壊れ、また造り・・・・・・その繰り返しの歴史でもあるのが、
たくさんの絵を眺めるだけでも解りました。
 その他、編み目模様の陶器や台所オーブン焼きみたいなものも展示されていました。
 そうそう、ナポレオンのベットも・・・・・(長さが短かった・・・小柄な人だったの??・・・・・)

 興味深かったのはマリオネット館のギニョール人形。
 100〜200年前の衣装が汚れボロボロになった人形の顔が
とっても生き生きしていました。
 お店で売ってあるギニョール人形だけ見ていたら、
あの魂を感じることは不可能だったでしょう!!
 この指人形劇の父は18世紀末、絹織物工であった、
ムルゲという人が失業して考えついた物らしい。
丸くて赤い顔、とがったり上を向いた鼻、皮肉っぽい、
驚いたような大きな目、えくぼ、ずきん姿で、どんな不運なときも、笑いですごす、
貧しいカニュ(絹織物工)の等身大の日常が顕わされたのでした。

残念だったこと:
 パリのルーブル美術館につぐものといわれるリヨン美術館に行きそびれたこと
次の日早朝
かの有名なフランス新幹線TGV で いざパリへ!!(388F)
25歳以下は この3分の2の額。国際学生証があれば半額^_^;)))
どこまで行っても牧歌的な牧草地がどこまでもどこまでも変わりなく続く2時間の旅でした。
切符の検閲も一度もなく、
記念に大事にしまってあります。(フランスは切符の回収がないんだぁ)

 パリでは、とりあえず有名観光地、サクレ・クール聖堂〜凱旋門
(上まで階段でぐるぐるぐるぐる昇り、パリの街並みをジーーッと見て
写真をいっぱい撮りました(笑)
 そこから下におりシャンゼリゼ大通りを端まで歩きました。
クリスマスイルミネーションで店の店頭が賑やかに飾られ、
街路樹には絹の布がかぶせてありました
(夜になると下から赤や黄色や緑の灯りが変化しながら輝くそうで、きれいらしいです。
 次はあの!!ルーブル美術館を指をくわえて外からグル〜リ。
カシャカシャ・・・・・・・(一度は中を訪れてみたい!)
とことこセーヌ川沿いを 絵描きさんのキャンバスを眺めながら歩き、
(足が棒だ〜〜)ライトアップのノートルダム寺院へ!!
 この間、娘がシャンベリーの語学学校で少し一緒だった、
シェフ志望の友達が働いているフランス料理店でお昼の軽いコースをたのんで
食事しました。美味しかったのは栗のスープとアイスクリーム。
素材の味がいかされていました。
 そしてやっと泊まれるホテル!のバスタブで痛い足をさすりながら、
私の旅は最終日へとむかいました。 
 眠りの浅〜い5日間でしたが、帰宅した夜は朝までグッスリ!!      おわり。


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