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□アストラカブリオ2

 中古で購入したBMWに3年乗ったところで大小様々なトラブルが発生し新車代替えをしました。BMWは登録から10年目に入っていましたので,これ以上維持していく覚悟もありませんでした。今度も中古のBMWにしようかと思っていたのですが,子どもが2人のうちに遊んでおきたい気がおきて,オペル・アストラカブリオを買ってしまいました。

 相方のカラー希望をかなえるために発注から納車まで半年ほどかかりましたが,4月末にやっと手元に来ました。早速,用事があって東京-長野往復したりしましたが,なかなか快適です。子どもらも屋根が開くことで視界が大きくなることに喜んでいるようです。

 BMWに比べるとエンジン音の高まりにもう一つ色気がないのと,ブレーキタッチが少々甘い(トヨタの小型車とは違いますけれども),といった点はあります。それでも,ドイツ車の乗り味を踏まえつつFUNな部分が大きいクルマに満足です。


 時系列で辿ってみると,2002年の夏頃からそろそろ代替えの潮時かと考え始めました。9年目の車検は通していましたが,エアコン修理で10万近く,毎年の整備費で数十万が飛んでいっていました。BMWは確かに楽しいクルマではありますが,維持費が高くつきます。車検時にパワステオイルにじみが指摘されていましたし,ATの調子も不具合の兆候が時々出ていました。AT交換になると50万くらいは覚悟しなければなりません。

 中古で購入した318iが急に色あせて感じられたのには訳がありました。BMWが東西2カ所で開催するサーキットデイというイベントがあり,参加する機会があったのです。富士スピードウェイで,最新のBMW330i-MスポーツやBMW330Ciカブリオレに試乗することができ,自分の318iでサーキット走行も体験できたのです。排気量の違いももちろんありましたが,車体のバランス,ブレーキ性能など,10年前のクルマと今のクルマの違いを思い知らされました。

 BMW330Ciカブリオレは,そのスタイリングの良さはBMWのムック本を通じて感じていました。他の人とは違うクルマの特徴として,オープンカーであることはとても強烈な違いとして魅力に感じてもいました。しかし,総支払額で700万オーバーになるはずの代金をまかなうだけの資金はありません。環八沿いの並行輸入業者が出している320Ciカブリオレでも500万オーバーでした。断念と言うよりも検討の余地すら無かった状況です。もちろん中古車でも500万を切る330Ciカブリオレなどはほとんど見かけません。

 次のクルマを相方に相談すると,ボディ外装グリーン,内装ベージュが希望だと言います。夏過ぎくらいにBMW Japanが認定する中古車アプルーブドカーの検索に,現行318iでグリーン&ベージュ&サンルーフという仕様のクルマが表示されるようになりました。新車で注文すれば500万程度のオプション装備が3年落ちで300万程度で出ていたのです。そしてこれが在庫のまま数ヶ月残っていたのです。相方の希望はまさにこのクルマですし,予算的にも問題ありません。

 ほとんど中古のBMWに決めかけていた頃に,オペル・アストラカブリオがカラーオーダーキャンペーンを始めることを告知したのです。アストラカブリオの通常カラーにグリーンは含まれていませんでしたが,2002年12月25日までに注文するとグリーン&ベージュを選択できたのです。よく買っている自動車雑誌というかファッション誌を兼ねた新潮社ENGINEという雑誌があります。ここには何度かオープンカー特集がされている中で紹介されていたのは知っていました。あまり購買欲をそそられるということでも無かったのですが,グリーン&ベージュが選択できて,予算的にも新車でも何とかなりそうだとなってくると,話は違いました。早速,ヤナセに試乗の申し込みをしていました。

(つづく)


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