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□フレッツADSLへ切替

 2002年9月,NTT東日本はISDN加入者がアナログ回線に移行しても電話番号が変わらずに済むという態勢を整えたと発表しました。アナログ回線からISDNへの移行には同じ番号で移行できても,逆は特に最初からISDNで契約した回線は必ず番号が変更になるという事態の改善でした。ADSL回線を契約するとき,これがネックとなってタイプ2という別回線での契約をアッカネットワークスと結びました。

 一般にADSL回線は,通常のアナログ回線に重畳して契約することができます。これがタイプ1と呼ばれる方法ですが,ISDN回線の場合には重畳させることができません。そこでタイプ2という方法で契約したのですが,NTTに支払う回線料金が割高です。ISDNからアナログ回線に同番移行が可能になったことで,タイプ2からタイプ1に切り替えることを計画しました。このときはアッカネットワークスを使い続けるつもりでした。

 回線方式が違いますし,当然NTTの局側のMDFも違うはずです。タイプ2からタイプ1への切り替えといっても,解約&新規契約という形態になることは承知していました。ただ同じモデムを返却して,再び同じモデムが送られてくるのは芸が無いし,できることならタイムラグ無しで回線の切り替えだけで済ませたいと思っていました。まあ環境保護を考えれば,返却・再送による資源の無駄を省くことも大事です。ところが,アッカネットワークスは環境に優しくない企業であることが判明しました。プロバイダーのアサヒネットを通じて環境に優しい方法を勧めたにもかかわらず拒否してきました。ISDNからアナログ回線に切り替えてADSLを契約するキャンペーンをしているにもかかわらず,既存顧客へのサービス,環境意識がなっていません。

 アサヒネットに確認したところ,ADSLオプションは料金が重複することを除けば設定時期が重なっても構わないそうなので,別のADSL業者への乗り換えを検討しました。アサヒネットが取り次ぎキャンペーンをやっていたフレッツADSLに決定です。フレッツADSLの開通日に合わせてアッカネットワークスは解約です。アッカは開通のときにタイプ2ということで面倒が生じましたが,重畳のタイプ1はさくさくと開通しました。

 ISDNからアナログ回線に切り替えて初めて知ったのは,公団住宅壁面のドアホンが電話回線にもつながっていたことです。電話がかかると,FAX電話とドアホン電話が同時に鳴って騒々しい限りです。ISDNのときにはターミナルアダプタが無ければ,ドアホン電話は電話機として使いようがありませんでした。このドアホン電話がADSL重畳のネックとなりました。

 フレッツADSLではADSLモデムをレンタルするか,自分で購入して用意するかを選べます。NTT-MEのADSLモデム内蔵無線ブロードバンドルータMN7530を購入して設置しました。収容局からの距離は2Km弱で条件はそれほど良くないのですが,アッカのときは回線速度はコンスタントに5Mbpsくらいは出ていました。早速,フレッツADSLが開通したときに回線速度を計測してみました。3.6Mbpsという数字が出て,愕然としました。重畳だとノイズものるから仕方ないかと少々あきらめつつ,十分な速度だと自分を納得させていました。

 公団住宅とドアホンの問題は,他のユーザもいろいろと工夫していることが分かりました。本来,電話回線の元にスプリッタをかませて,そこからADSLモデムと電話機を分岐しなくてはなりません。壁面のモジュラージャックにスプリッタをかませたのでは,ドアホンはその手前に位置する格好になってしまい,問題が生じます。例えば,電話がかかってくる毎に回線が切れてしまい,再接続をします。認証失敗を繰り返すため,再度接続が確立されるまでにかなり時間を要します。当初,ドアホン付属のマニュアルを眺め回したのですが,ドアホンを電話回線から切り離す方法を見つけられずにいました。

 本来は電話機内部のケーブルを取り扱うには工事資格が必要ですが,ここは自己責任DIYです。ドアホンの前面ねじ2本を外して内部を開けます。L1とL2という記号を探し,そこに接続されているケーブルを外すだけです。ケーブルの先はビニールテープなどで絶縁すると良いでしょう。もちろん退去時には現状復帰です。こうすることで,ドアホンを電話回線から切り離すことに成功しました。ADSLの回線速度を計測したところ,なんと6.5Mbpsを記録しました。素晴らしい結果です。通話時のノイズも大幅に軽減されましたので大満足です。


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