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Linux install to ThinkPad

○パッケージの選択

気を取り直してインストールを始めると,デスクトップPCで一般的なグラフィックカードを使っていれば起動するX Window Systemベースのインストール画面ではなく,キャラクタベースのインストール画面となる.まず最初にパーティションの選択を行うことになる.ThinkPadには当然のことながら1つしかハードディスクは存在しないので,4つのパーティションは先頭からhda1〜hda4というデバイス名で区別される.ルートディレクトリは,2番目のパーティションなのでhda2を選択し,マウントポイントには"/"を指定する.次に4番目のパーティションはMBMのパーティションエディタでSwap領域としてフラグを変更しておけば自動的に認識される.

次にパッケージを選択していくことになるが,デフォルトでいくつか用意されているパッケージではなく,カスタムで選択を行う.これは必要でないソフトウェアまでインストールして肥大化させることは無いためで,個別のソフトウェアのインストールの是非まではいかない.ノートパソコンならではのツールパッケージなどがあり,ThinkPad iシリーズ1124-53Jには内蔵モデムがあるもののWinModem(MS-Windows専用)のためPPPツールなどは選択せず,LANカードのみのネットワークアクセスを選択した.実際にMS-Windowsであっても自宅ではダイアルアップルータへLANカードで接続し,外出先でもLANカードもしくはPHSでPIAFS通信を行うため,内蔵モデムの使用歴は数えるほどである.

もちろん用途を決めてLinuxをインストールするのであれば,自ずと必要なソフトウェアは決まってくる.私はWebアプリケーションサーバの検証用とクライアントとしてのVine Linuxの可能性を検証したいと考えてインストールしたため,開発者ツールなどを中心にインストールを行った.結果的にWWWサーバのApacheやDBのPostgreSQLをインストールしたが,Vineに付属する各ソフトウェアのバージョンが古いことを知っていたのと,コンパイル時にいくつかオプションをつけてインストールする手順が存在するために,RPMによるインストールをあえて避けた.特にインターネットサーバ群をパッケージで入れるとWWWサーバと同時にMailサーバやDNSサーバがインストールされてしまうのも問題となった.

最終的には,ノートパソコン関連とX Window System関連,開発者パッケージを中心にインストールを行った.RPMによるソフトウェア管理しかしないといったポリシーであれば,開発者パッケージを省くといった選択も可能だろうと思う.しかし,インターネットサーバ群に関してはセキュリティホールを埋めるためにはどうしても最新のソースから自分でコンパイルするという作業が必要になってくるため,後からあれが無いこれが無いと言うよりはさっさと開発者パッケージも入れてしまうというのが良いのかもしれない.

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