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2000/08/19 東京麻雀オフ

朝8時に馬堀駅から出発。同行者は今回のオフとは関係ない高校時代の友人ヒロユキ。京都駅で新幹線に乗り換えて11時20分頃に東京駅に到着。ぼくは駅近くの麻雀大会会場となる雀荘へ、ヒロユキは出会い系のネット掲示板で知り合った女の子に会うために待ち合わせ場所へと向かい、それぞれ別行動をとる。

5分ほどで雀荘に到着し、店の入口の受付で参加料を払い、ハンドルが記された名札をもらう。名札がないと誰が誰だかわからないのでありがたい配慮なのだが、少々気恥ずかしくもある。幹事さんから一通り大会進行の説明があった後、120人が30卓に分かれ一斉に打ち始める。これだけの大規模なオフ会はそうはないだろう。なかなか壮観だ。20代が中心のようだが、10代の若者や中にはけっこう年配の方も見受けられる。

初対面の相手と打つだけに普段どおり打てるのか心配だったが、点数計算がまったくできない女性や見るからに緊張している10代の若者を見ていると、緊張の糸もいつのまにかほぐれリラックスしていた。ネット麻雀のオフ会だけに点数計算ができない人が思ったより多かった。ぼくだって70符は覚えてないので人のことは言えない。こんなふうに全体のレベルはけっして高くはないが、こういう敷居の低さはオフ会としては案外大事かもしれない。

ぼくはトップスタートと幸先良かったのだが、中盤で失速。最後の4半荘目でトップだったものの決勝進出には程遠い結果で予選を終えた。たしか120人中30位くらいだったと思う。決勝前にはゲスト出演で有名麻雀プロの井出洋介さんが登場し、ずいぶんと盛り上がった。

その後、パーティ会場に移ってネット上でしか交流のない方たちとじかにお話する機会を得る。ネット上の印象と同じような人からそうでない人まで様々。ネット麻雀のオフ会ということで、参加者のほとんどが男性かと思っていたが、案外女性も多かった。この中からいくつかのカップルが生まれたりするんだろうか。パーティー会場でぼくがほろ酔い気分だったころ、ヒロユキは無事女の子と会うことができて、クラブでパラパラを踊っていた。なんて軟派なやつなんだろう。

夜8時に終了したパーティ後は新宿のワシントンホテルにチェックイン。くつろいでいるところに、オフ後のフリー対局に誘われ高田馬場へ。戦前に建てられたのかと思うほどの古ぼけた木造家屋の雀荘で睡魔とたたかいながら徹マン。大会はノーレートだが、3次会のここはさすがにそうもいかない。夜遅くまで残っている連中は腕におぼえのある者が多く、大会より濃厚な雰囲気だ。手持ち金が寂しく1万円ほど借りての参加だったが、なんとかプラスで朝を迎えることができた。かなり疲れたが充実のひとときだった。このあと朝方にタクシーでホテルに戻り、10時のチェックアウトの3時間だけ就寝。

ところで、ぼくが紫煙にけむる場末の雀荘で打っていたころ、ヒロユキはホテルの部屋に会ったばかりの女の子を連れこんで、その柔肌を思う存分味わうという悦楽の一夜を過ごしていたらしい。なぜ奴がぼくと部屋を別々に予約したのか本当の理由がはっきりした。

翌朝の10時、ホテルのフロントでヒロユキと待ち合わせ、「4回もしちゃったよ。へへ」とはにかみながら話すヒロユキの首を明確な殺意を持って締め上げたのはいうまでもない。