第17話「雀荘バイト初日」
まんまと雀荘のバイトにありついた私。 でも、いきなりメンバーとして打たせてもらえるわけもなく、 ひたすら飲み物を運び、灰皿を取りかえる小間使いよ。
客「アリアリ!」(コーヒーの砂糖ミルク入りの事ネ)
私「は〜い」
客「ツメシボ!」(冷たいオシボリの事ネ)
私「は〜〜い」
ダテに雀荘通ってません。健全な女子は理解不可能な単語も楽勝よ。やっぱり手に職ね?! 「初日にしては慣れてるね。助かるよ」って、店長に誉められちゃった。ふふふ。
客「リーチ代走!」
私「は〜い。代走入りま〜す」
代走って(漢字合ってるのかな?)お客さんがトイレや電話で席をはずしてる時に代わりに打ってさしあげる事なのです。 しかも、この時はリーチかかった後なので待ちを見逃さないよーにするだけ。楽勝。 えっと、待ちはイースーワンね。スーワンだとタンヤオ付いて高めね。ふむふむ。
と、トイメンから追っかけリーチが入った。 げ。次の私のツモ番でトイメンに対して限りなく怪しいウーソーを持ってきてしまった...
「でもー、リーチだから仕方ないですね、えい!」と言いつつ切る。セーーーフ!
「よかった当らなくて♪」
「よくね〜だろ〜が〜」 振り向くとトイレから戻ってきたお客さんが顔を引きつらせて立っていた。
私(⌒∇⌒)
客「お前、それカンだろ〜が・・・」
私「...(ーー;) 今、ツモりますから!」 と言った瞬間に安めのイーワンをツモった。
私「ツ・・ツモ〜。カンしなっかったからツモれましたねー。ああ、リンシャンなんか見ちゃダーメダメ。 さ、次の局サクサク行きましょね。みなさん。ほほほほ」
即効逃げました! カウンターに戻ると鬼のような顔になった店長が待ち構えてました。 「クビ〜〜〜〜!!」あは。やっぱり?! バイト初日にクビを宣告された私の運命やいかに。