産地訪問記.1999.11.7
福井県坂井郡芦原町




 古くから熱心にピロール栽培を続け、好評の農産物を生産されています福井県坂井郡芦原町の橘さんのグループにお話を聞きに行きました。
 今回は、京都ピロール会の米穀店のメンバー8名とピロールジャパンの岡田社長さんの合計9名で暖かい陽射しの残る京都を出発しました。


 11月7日の日曜日は朝から太陽の照りつける気持ち良いお天気でした。京都駅を10時31分発の新潟行き『特急サンダーバード』に乗り、半分は旅行気分で福井へ向かいました。

芦原温泉駅の写真芦原温泉駅の写真

 芦原温泉駅は温泉の町らしく 駅前にはかなりの数のタクシーが客待ちをしており、お土産物屋さんが並んでいました。一時間半の電車に乗って移動しただけでしたが、暑かった上着が心地よく感じられる気温になっていました。会議と宿泊をする宿『政竜閣』の送迎バスにすぐに乗り込み、駅を離れました。
 バスに乗ると駅前の街はすぐに終わり,丘陵地帯と見渡す限りの田んぼばかりです。約10分ほどで芦原の温泉町に着き、旅館やホテルなどの大きな建物が見えてきて、その西の端にある旅館に到着しました。

京都からの訪問メンバー芦原温泉の宿舎前での写真

 今回の一番の目的は、来年4月より施行される『農林水産庁のガイドラインによる有機農産物と特別栽培農産物の生産と表示ルールの変更と改正』について ピロール米・ピロール農産物の位置付けの確認を話し合うというものでした。

左より 京都の嶋村氏、関村氏、中原会長会議中の写真1     左より 京都の谷内氏、中村氏、森口氏、森氏会議中の写真2

左より 芦原地区の近藤氏、橘氏、大辻氏会議中の写真 生産者さん1

ピロール米の今後について

 ガイドラインに添った米作り(減農薬栽培農産物にかくとうする。)
  ・生産地での圃場確認責任者を決める。
  ・消費地での精米確認者を決める。

 
現在のピロール米作り
  ・除草剤は春先に1回使用している。
    5反あたり、500ccの除草剤を散布。
  ・除草剤を使わなくても栽培は可能である。
    しかし、昨年1町歩
だけ未使用のときには8人の人手と手間がかかった。
  ・米が成熟してからチッ素を撒き、収穫料を上げる。
    若干の食味の低下も伴う。
  ・11年産は坪60株植えを行なったが、12年産は坪50株を行なう予定。
    粒状が揃い、食味の向上がみこまれる。
  ・稲の刈り取り時に早めに水を切ると食味が落ちる。
    機械を使いやすくするために早く水を切る事を改善する。
  ・ピロールエルゴンの撒く時期は。
    田植え一ヶ月後に一回目、出水後に2回目を散布している。
  ・転作により、大豆や麦を栽培している。
    昨年は長雨により不作。今年は高温、日照りすぎで不作。

 3今後は
  ・転作で作ったピロール農産物の流通と加工品の開発。
    
地元で大豆の生産者さんの『名前入り豆腐』を販売中。

  • 主席者
  • 芦原地区      橘、大辻、近藤
  • 京都地区      中原、関村、森、嶋村、森口、中村、谷内、廣野
  • ピロールジャパン 岡田                     (敬称略)   


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