7. 旅 行 ア ル バ ム (11)


「白山と名水に温泉」

日本百名山の「白山」に登り、名水を汲み秘湯を訪ねる旅

「日本百名山 白山、名水と名湯の旅」

2702.2mの石川県の霊山「白山」に登り、その行き帰りに「日本名水
百選 弘法池の水」を汲み、「日本秘湯を守る宿」2か所に宿泊してきました。

雲海の コバルトブルー 遥かなり




◆◆◆◆◆ ご あ ん な い ◆◆◆◆◆


◆「弘法池の水」 〜 「白山温泉」 〜 「白山」〜 「中宮温泉」 白山への最も一般的な登山ルート(石川県金沢市〜白峰〜市ノ瀬〜別当出合 い〜黒ボコ〜室堂〜御前峰のルート)で登りました(2002.8.18)。 ※名水 = 弘法池の水(日本名水百選) ※名山 = 白山(日本百名山) ※名湯 = 白山温泉「永井旅館」、中宮温泉「にしやま旅館」(共に「日 本秘湯を守る宿) 【交通・往路】マイカー ◆ドライブ コースタイム(往路=白山温泉まで)−−−1日目 起床0500→ 南浦和駅0600→ 戸田西0615→ 大泉0625→ 藤 岡0700→ 金沢東1130→ 寿屋1200(昼食1300まで)1300発→  弘法池の水1400(名水百選1415まで)/1415発→ 一揆そば「長 助」(食事1420〜1440)/1440発→ 白山温泉「永井旅館」着 1520 【登山・登り】砂防新道 ◆白山登山(登り)−−−2日目 起床0500→ 食事0545→ バス発0620→ 別当出合(1220m)0635 → 登山開始0645→ 中飯場0730(5分休憩)/0735発→眺めのよ い場所あり0740→ 別当覗き0815(1750m、10分休憩)/0825発→ 甚之助小屋手前(展望台)0905/(10分休憩)0915発→ 甚之助小 屋0920/(10分休憩)0930発→ 南竜道分岐0950/(10分休憩) 1000発→ 延命水1100(10分休み)→ 1110発→ 黒ボコ岩1115/ (10分休憩)1125発→ エコーライン分岐1140→ 室堂(昼飯)/ 1200(1時間30分休憩、宿泊受付)1330発→ 白山神社祈祷所1331 /1340 → 白山山頂(御前峰2702m)1425 【登山・下り】観光新道 ◆白山登山(下り)−−−3日目 起床0400→ 朝食0630→ 出発0740→ 観光新道分岐0800/(5分休み) 0805発→殿ケ池小屋0845/(10分休み)0855発→ 慶松平1000(10 分休み)1010発→ 観光新道手洗場1045(10分休み)/1055発→  別当出合1110(昼食。30分休み)→1140バス発車→ 一ノ瀬着1155 〜 白峰温泉「天望の湯」、「総湯」〜 中宮温泉「にしやま旅館」 1600着 【交通・復路】マイカー ◆最終日のコースタイム−−−4日目 起床0630→ 朝食0730→ 出発0810→ 白山比盗_社0910(加賀一宮 /見学1000まで)→ 那谷寺1100(/見学1300まで)→ 食事(那谷 寺門前で「やまかけ蕎麦」/1330まで)1330発→ 粟津温泉1400(総 湯1420まで)/1420発→ 小松IC1455→ 新井ハイウェイオアシス1650 /1705発→ 上田・菅平0600→ 三芳パーキングエリア0750(らーめ ん、給油)/0810→ 新座料金所0840→ 南浦和駅0900 【見所】・・・日本百名山「白山」とその周辺 御前峰 = 白山は、富士山、立山とともに日本三名山 の一つに数えられている。 山頂部は御前峰2702m、大汝峰2684m、剣 ケ峰2677mで構成されている。 頂上部は、万年雪が残り高山植物の宝庫。 白山以西に2,000メートルを超える山はな い。 名 水 = 「日本名水百選 弘法池の水」 石川県石川郡鳥越村字釜清水。 場所= 北陸自動車道金沢東ICから国道159 号線へ →しばらく走って157号へ渡る。鶴 来町経由 → 下吉野の交差点を右折(360号 線へ)。下吉野の交差点を右へ。 少し走ったら「黄門橋」を渡って「釜清水」 の信号を右折する。→ 「弘法池の水」の駐 車場 → すぐ。 弘法の池の水は、汲んできて、常温で1年間 も腐らないという。 手取川が鳥越村の外れを流れる辺り、「釜清 水」という地名の由来にもなっている地域が ある。 法大師が錫杖を岩に突き刺したところ、水が 湧き出たという言い伝えがある。 この湧水は「おう穴湧水」といい、岩の穴に 石が入り、何万年も掛かって、グルグルと中 の石が外の岩をくり抜いたという、全国でも 数例しかない珍らしいもの。 実によい水で、筆者が名水を求めて旅した中 で、栃木の 「尚仁沢湧水」に匹敵するもので ある。 温 泉 = 「白山温泉」、「白峰温泉」、「中宮温泉」 各温泉については、下記の「温泉データ」で 紹介する。

◆温泉データ 「白山温泉・永井旅館」 ※ 住所 石川県石川郡白峰村市ノ瀬 ※ 電話 0761−98−2339 ※ 営業期間 4月末〜11月中旬のみ営業、営業期間は無休 ※ 施設 内湯(各男女別) ※ 一泊二食 9000円 〜12000円(消費税・入湯税別) ※ 日帰り入浴 大人 600円(※利用時間=11:00-19:00(営業期間に注意)) ※ 交通 金沢西IC〜車で80分(金沢東〜は+20分=今回のコース/食 事のため)・・・【注】金沢西IC → 国道8号 → 国道157号へ。 ・北陸自動車道金沢東ICから国道159号線へ →しばらく走って157号 へ渡る。鶴来町経由 → 下吉野の交差点を右折(360号線へ)。下 吉野の交差点を左折(157号が道なりに真っ直ぐ360号と重複する イメージ) → 157号を手取湖の右側を真っ直ぐ、どこまでも走る。 → 白峰「Y」の字交差点を左に入る → 県道33号(白山公園線) → 市ノ瀬方向へ → 白山温泉「永井旅館」着 【注】南浦和〜白山温泉、休憩・食事を入れて、ゆっくり9時間20分。 ※ セールスポイント 男女とも木造り浴槽が2つ。冷泉、温泉2つの浴槽に交互に1分間、 7回入る入浴法が皮膚の毛細血管を刺激し、皮膚機能を促進する。

◆温泉データ 「白峰温泉・天望の湯」 ※ 住所 石川県石川郡白峰村字白峰 ※ 電話 0761−98−2010 ※ 営業期間 平日12:00〜21:00 土・日・祝10:00〜21:00 ※ 施設 内湯、展望露天風呂(各男女別) ※ 日帰り入浴 大人 650円 ※ 交通 「白山温泉・永井旅館」の項参照 → 白峰「Y」の字交差点を左に入る → 県道33号(白山公園線) → 白山白峰スキー場への道を右に見て「直進」 → すぐ「右」に 「白山天望の湯」着。 ※ セールスポイント 植物の化石の埋まった岩風呂が珍しい。 展望露天風呂から、晴れていたら白山が目の前に迫り来る。

◆温泉データ 「白峰温泉・総湯」 ※ 場所 「白山温泉・永井旅館」の項参照 → 白峰「Y」の字交差点を右に入る → すぐ「白峰温泉・総湯」 着。 ※ 総湯 「みんなの湯、みんなの温泉・・・銭湯形式の共同浴場」 「白峰温泉・総湯」・・・ 村の中心部にある共同浴場。 ※ 料金 一般350円 ※ 営業時間 平日は午後2時〜、休日は午前10時〜/ 午後9時まで。 ※ 定休日 火曜 ※ セールスポイント 浴槽が「深い浴槽」と「浅い浴槽」の2つがあり、深い浴槽は大 人の胸の下位まであり、しゃがむと口が温泉の中に潜ってしまう。 更に、「シャワー湯」というのが変っていて、横に飛び出す打た せ湯という感じだが、この水圧がものすごくて、ビックリしてし まう。しかし、楽しい、気持ちいい!!

◆温泉データ 「中宮温泉・にしやま旅館」 ※ 住所 石川県石川郡白峰村市ノ瀬 ※ 電話 フリーダイアル:0120-86-7219、0761−98−2339 ※ 営業期間 11月中旬より4月下旬までは冬季休業期間、営業期間は無休 ※ 施設 内湯2、露天風呂2(各男女別) ※ 一泊二食 8000円〜、15000円〜(消費税・入湯税別) 【注】2名の休前日は12000円〜 ※ 日帰り入浴 大人 500円(※利用時間=お問い合わせください) ※ 交通 金沢西IC〜車で80分(金沢東〜は+20分=今回のコース/食 事のため)・・・【注】金沢西IC → 国道8号 → 国道157号へ。 ・北陸自動車道金沢東ICから国道159号線へ →しばらく走って157号 へ渡る。鶴来町経由 → 下吉野の交差点を右折(360号線へ)。下 吉野の交差点を左折(157号が道なりに真っ直ぐ360号と重複する イメージ) → 157号を手取湖の右側を真っ直ぐ、「瀬戸野」の 「Y」の字交差点を左に入る → 国道360号(白山一理野温泉方向 へ)→ 白山スーパー林道方向へ → 料金所手前 → 中宮温泉「に しやま旅館」着。 ※ セールスポイント 源泉65度、入浴温度45度、含重曹弱食塩泉で流木の樋より木の浴槽 へ落ちる湯は、飲みやすいうえに入り心地もよく身体が暖まる。 古くから「胃腸の湯」と呼ばれているとおり胃腸病に大変効果のあ るとのこと。また入浴にあわせて温泉を飲用するとその効果が倍加 するという。(金沢大学病院放射線科研究の結果)

◆「白山室堂」宿泊施設情報「白山への道」ホームページ ★夏山 =7月1日 〜 8月31日(予約必要)   秋山 =9月1日 〜 10月15日  料金 1泊2食 = 大人7,700円 小人6,100円    素 泊 = 大人5,100円 小人3,500円 弁 当 = 1,000円 ◎ 予約:白山室堂0761-93-1001








§写真による案内−1(「白山登山」)

◆ 「白山」(2702m)

「砂防新道の登山口 別当出合」
深田百名山に、「厳密に言えば、白山は加賀、越前、飛騨にまたがって
いるのだが、あえて加賀の白山と呼んだのは、そこから見た姿が一番
すぐれていたからだろう。」、「 しかも、夏期登山者で賑わう頂上付近を
少し離れると、原始のままの静かな気持ちのいい場所が、ほとんど汚さ
れずに残っている。」と紹介されている。 今もその言葉は生きている。

白山や 別当出合に 朝の空



「中飯場にて」
「中飯場」は登山開始から、約45分の所。一休み!

中飯場 足の運びも 慣れる頃



「甚之助小屋にて」
「甚之助小屋」は登山開始から、約2時間20分の所。10分休み!

山小屋の そこにあるだけ 頼もしき



「白山室堂にて」
「白山室堂」は登山開始から、約5時間15分。1時間30分の休憩、昼食!

室堂の 夕日は燃やす 西の空



「白山山頂(2702.2m)にて」
登山開始から約7時間40分で「御前峰」の頂上を制覇!途中の
休憩は小休止合計65分、昼食と大休止で1時間30分だった。

白山も 御前峰で 無事登頂



「白山神社 奥の院」
「白山神社 奥の院」は白山頂上(御前峰)にある。

白山や 神の山々 三山は



「翠(みどり)ケ池」
白山頂上から少し歩くと、「翠(みどり)ケ池」が見える。御池めぐりは人気のコースだ。

白山や 花を愛でつつ 池めぐり



「ご来迎」
白山室堂(山小屋)が、白山頂上まで40分かかる場所にあるので、ご来迎が期待できる日は
午前4時に「白山奥宮祈祷所」の神官が太鼓を叩いて知らせてくれる。今回は鳴らなかった!
しかし、4時15分頃、白山の少し右手の山の端(やまのは)に、運良く朝日が昇ってきた!!

白山の ご来迎待つ 朝暗し



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§写真による案内−2(「白山」の花)

◆ 「白山は花の名山」

「天空のお花畑」
深田久弥は「日本百名山」において「白山」の花について触れていない。
しかし、花の名山「白山」といわれる。白山に初めて登るので、初心者コ
ースの砂防新道を選び、「弥陀ケ原」周辺で高山植物の夏の名残を少し
楽しみ、下山には観光新道を選び、頂上から少し下った所の見事なお花
畑で夏の終りの高山植物を楽しんだ。8月下旬でもカライトソウ(写真左
上)やハクサンフウロ(写真右下)、マツムシソウ、シモツケソウが見れた。

天空の お花畑は 雲の上



◆ 「砂防新道」

「砂防新道は花の道」
登山開始直後から、5時間15分で室堂センターに到着する。
砂防新道は、シモツケソウ(写真)やハクサンフウロが8月下
にも拘わらず、かなり残っており、花の名山の由来に納得!

白山や 砂防新道 花の道



◆ 「高山植物の学習」

「カライトソウ」
「白山」には夏期、自然観察員が常駐している。お昼頃、室堂
センターに到着し、御前峰の頂上を極めて降りてくると、午後
4時センターの前で自然観察員の高山植物の解説が始まる。

白山の 植物学ぶ 観察路




「オヤマリンドウ」
「白山」には、イワキキョウ、ミヤマリンドウ、オヤマリンドウと、3
種類の良く似た紫の花がある。イワキキョウ、ミヤマリンドウ、オヤ
マリンドウの順に花の大きさが、小 → 大となる。写真のオヤマリン
ドウが一番背丈が大きく20cmくらい、花もふっくらとして大きい。

山路来て オヤマリンドウ 秋近し




「チングルマの枯れた花」
チングルマは、夏に咲く白い可憐な花である。
8月下旬、白山ではチングルマは枯れていた。

チングルマ 綿毛茶色く 秋の風




「イワギキョウ」
イワギキョウの花は、紫色の少し薄めの可憐な色をしている。
ミヤマリンドウは色が濃く、イワギキョウより背丈がやや大きい。

イワギキョウ 薄めの化粧 そそとして




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§写真による案内−3(「白山周辺の温泉」)

◆ 白山温泉「永井旅館」

「白山別当出合登山口に最も近い旅館」
「永井旅館」は、白山を愛していた先々代が、昭和10年に開業した。
市ノ瀬キャンプ場、白山ビジターセンターはすぐ近くである。又、別当出
合登山口へのバスは「永井旅館」の前から出る。「日本秘湯を守る宿」

明朝は 白山登山 おぼろ月




「永井旅館の浴室」
「永井旅館」は、内湯のみだが、冷泉の源泉と沸かした暖かい温
泉が隣り合わせにある。写真は左が温泉、右が源泉の冷泉である。

白山の 冷泉凉し 永井宿





◆中宮温泉「にしやま旅館」

「白山登山の後の癒しの湯」
中宮温泉は、白山スーパー林道の入口、白山中宮道登山口にある。
「中宮温泉」は奈良時代から脈々と今に続く白山山麓の名湯である。

中宮の 秘湯は癒す 心と体




「西山旅館玄関」

中でも、「にしやま旅館」は「日本秘湯を守る宿」として人気が高い。その
「にしやま旅館」の自慢は何と言っても総檜の丸い大きな露天風呂だ。

中宮の 温泉水を 三口飲む





◆白峰温泉「天望の湯」

「天望の湯全景」
白山を望む展望露天風呂(温泉名は「天望の湯」)である。

白峰の 天望の湯から 白山見ゆ




「天望の湯 露天風呂」
晴れた日は「天望の湯」の露天風呂から白山が見える。
しかし、この日はあいにくの天気でよく見えなかった。

白山の 山鳴り近し 天望の湯




「天望の湯、植物の化石」
「天望の湯」は露天風呂壁面に古代の植物の化石が埋
め込まれた石を使用している。とても珍しい温泉である。

湯に浸り 化石の紋様 眺め入る




◆白峰温泉「総湯」

「総湯の正面」
「総湯」は「みんなの湯、みんなの温泉」という意味 = 銭湯形式の共同
浴場。石川県粟津温泉でも、この「総湯」ということばが使われている。

白峰に 旅人つかる 総湯かな




「総湯の浴槽」
「総湯」の浴槽は「深い浴槽」と「浅い浴槽」の2つがあり、深い浴
槽は大人の胸の下位まであり、しゃがむと口が温泉の中に潜ってしまう。

白峰の 源泉溢れる 総湯かな



「総湯のシャワー湯」
「シャワー湯」は巨大な打たせ湯を横に吹き出させた感じのものである。
その水圧たるや、壮絶なものがある。誰がこんなこと考え付いたのか!?

白峰の 総湯のシャワーや 鉄砲水



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§写真による案内−4(日本名水百選「弘法池の水」)

◆ 「弘法池の水」

「弘法池の水で名水を汲む」
弘法大師が錫杖を岩に突き刺したところ、水が湧き出たという言い
伝えがある。この湧水は汲んできてから、1年間も腐らないという。

夏過ぎて 弘法池の 水清し





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