サピックスにどうしても通いたいのだけれど
算数全く分からない!

補習指導してもらえますか?

こうした相談は前からありましたが、最近さらに多くなったように感じます。
サピックスに通う生徒数が増えたからでしょう。

校舎が増えました。
しかも、ある1校舎の中に、クラスが20近くもあるのです。
成績順に分けた1学年のクラスです。

サピックスもどんどんすそ野を広げているのです。

ところが、使っている教材の内容は
上から下まで、どのクラスも同じものです。
そして、その内容は、まだサピックスが御三家をねらう子供中心に教えていた頃のままなのです。
毎回、単独の冊子を渡すという形式ですから、
途中から入会した生徒には分からないことだらけなのに加え、
調べたくても、参照すべき解説がみつかりません。

子供は入会した時点からの授業しか受けられませんから
以前に習ったはずの分野はいつまでも分からずじまい。
これでは授業を理解しろという方が無理ではないでしょうか。

でも授業には出なさいと言われる。
親御さんは、塾に行っていれば少しは何か身につけてくるだろうと淡い期待を持っている。

さすがにこれまで塾に通って学校以上の勉強をしていたお子さんですから、
生徒さんも、全く何も知らないわけではありません。

ところが、例えば比例式を知っているお子さんが
その処理は出来ても、文章題には使えなかったりとか、
百分率まで知っているのに、小数計算の処理が出来ないとか
とにかく知識が段階的に積み上がっていなくて、断片的なのです。

すると授業態度はどうなるでしょう。
塾の授業では、先生の書いた黒板の説明や話した言葉だけをノートにとるだけになります。
これは真面目なお子さんの場合。
(根気のないお子さんなら、手いたずらするか、落書きするか、聞いているふりだけするかではないでしょうか。)

その時使っているのは、頭ではなく、目と手だけです。
とりあえず今は写しておいて、後でお家で考えよっと。
そう思っているだけで、真剣には考えてないのではないでしょうか。
そして多分、お家では考えない。あるいは考えても分からなくなっている。
そもそも授業で分からなかったのですから、お家で分かるはずもないですね。

でも、さっきお話ししたような具合で、子供にばかり責任は押しつけられません。

こうした事情は、なにもサピックスだけに限ったことではないと思います。
他の塾はもちろん、病欠や一時的なスランプなどが原因で、一般の学校授業においても起こりうることです。

授業の中身が分からない。
でもいつの間にか、次の単元に進んでしまっている。
もう家で一人で勉強しても分かりっこない。
そこをもう一度、自分の頭で考え直して、理解してもらうにはどうしたら良いでしょう。

やはり、じっくり子供の考えの筋道をたどって、つ
まってしまった部分をみつけだすことだと思います。
ただ、これを集団塾の先生に求めるのは酷だと思います。
学校の先生に対しても同じですね。

ではどうしたらよいか。
ご家庭でフォローしてあげるしかないですね。
サピックスに限らず、どの塾も、どの学校も
自学自習、平たく言えば、家庭学習を前提にして授業をしています。
本来、家庭学習は生徒が自分一人でやるものですが、
もし何かつまずいてしまっている所があれば、まず家族の方がフォローしてあげるべきだと思います。

ところが、中学入試問題については、
ある意味で、中学で学ぶより複雑なことが問われたりするのです。
参考に、2003年の中学入試に出た問題を解いてみてください。
こうした問題を解ける実力を養う為に進学塾はカリキュラムを組んでいます。

塾は塾で、そのカリキュラムをこなす為に、毎週、新しい知識を子供に伝えようと必死です。
いくら分からない子供がいても、その週の内容を授業で扱わない訳にはいかないのです。
極端なことを言えば、子供が理解していなくても、授業ではやりましたよと言う事実が欲しいのです。

そのフォローをご家庭でやる
ある意味で途方もないことのような気もします。

ご自分でも中学受験をされた親御さんならまだフォローも多少は出来るかもしれませんが、
公立中高を経て大学に進まれた方だと、面積図だとか線分図だとか
「そりゃ、なんのこっちゃい」と言うことになってしまうのではないでしょうか。

中学入試の算数は、数学ではなく、まさに算数なので、基本的に方程式は使わないことになっています。
そこで、解法として、面積図や線分図という方法が使われます。
確かにこれらの手法を使うと、ある意味で、複雑な文章題が、一種の頭の体操パズルに変わってしまうのです。

こうしたフォローを子供にしてあげることは、中学入試を乗り切るのには必須のことです。
だが、内容が特殊でもあるので、なかなか家庭だけでのフォローは難しいですね。

最近、個別指導や家庭教師斡旋の大手企業が増えてきたのには、こうした背景があります。
ところが、テレビCMまでやるような有名な所は、直接の人件費よりも広告宣伝費の方が高いのではないでしょうか。
すると誰が教えるのでしょう。
安い人件費で勉強を教えるとなると、駆り出されるのは学生です。
でもよく考えてください。昨日まで習うだけだった人が
今日から突然うまく教えられるものでしょうか。

よくあるのは、「何故こんな簡単なことが分からないんだ」と言って怒り出すタイプの先生です。
そうです、教えることをアルバイトに選ぶ学生ですから、勉強がそれなりに好きだったのでしょう。
そういう、学ぶのが得意だった人が、
自分ではすぐに分かったことをうまく理解出来ない生徒を見ると怒り出してしまうのです。
つまり、自分の基準でしか勉強をとらえられないのです。

また、逆に、ただのお友達になっているだけで、勉強のことは二の次で
楽しいおしゃべりだけで時間を費やすタイプの先生もいるようです。
生徒は楽しいから、喜んで通うでしょうが、実力は付くのでしょうか。

私は、自宅の一部を開放し、なるべくコストを掛けずに
家庭でやるべき課題をこなす手助けをしようと、この塾を始めました。

子供がつまっている所をみつける。
必要なことを教える。
関連することで抜けている所を補ったり
うろ覚えだったことを定着させたり、
とにかく
子供の中に眠っている力を引き出すことが肝心だと思っています。
久保田塾がするのはその手伝い、サポートだけです。
道しるべを作ったり、必要な道具を示したりして、元気づけることです。

具体的にどんな指導なのか心配ですか?
ならば一度体験してみてください。その為に割安の体験授業をやっています。
お子さんが嫌がらなければ、親御さんも一緒に受講してみてください。
続けるかどうかは、その後、お家に帰ってから、ゆっくり相談して決めて下さい。

「この先生は合わないな」とか、「教室が塾っぽくなくてイヤだな」とか
実際に体験してみないと分からないこともあると思います。
そういうことも含め、
この塾がお子さんに必要な所かどうか
それを確かめてもらう為の体験授業です。

体験授業を受けてみて、それからまたどうしたら良いかを考えてください。
無理な勧誘は絶対にありませんから、ご安心ください。

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