時計算・解説(久保田塾「受験算数の概要」ページへ)

【問題】
(1)4時20分の長針と短針の間の角度は何度ですか。

(2)4時から5時までの間で長針と短針が2回目に直角になるのは4時何分ですか。

解き方・答え

(1)
まず4時ちょうどの絵を描きます。
このとき、両針の作る角度は120度です。
さて、ここで「魔法の時計」を考えます。
「魔法の時計」では、長針だけが1分に5.5度ずつ動きますから
20分間に、5.5×20=110度動きます。
つまり、最初に120度の開きがあったのですから、
そこから長針だけが110度動いた後の、両針の間の角は
120−110=10度です。
下の図を参照してください。
赤い線は短針ですが、この「魔法の時計」ではずっと4の位置に止まったままで動きません。
長針だけが1分間に5.5度ずつ動くだけです。
緑の線が、4時ちょうどの時の長針です。
そこから20分経ち、青い位置まで長針が動きました。
このとき動いた角度は110度でしたね。
赤い線(短針)と青い線(長針)との間の角度が答です。



長針だけが動くと言うことは、短針はずっと4の所に止まっているのです。
どうですか、これなら簡単に考えられますよね。

ということで、答えは10度となります。


(2)
続いては、針の動きの方から考えます。
まず4時ちょうどの角度が120度というのは(1)と同じですね。
そして、まず1回、短針に重なる前に90度になり
短針を追い越した後にまた90度になります。
ここでも短針は4のところに止まったままですから、90度を書くのも楽ですね。



2回目に90度となるまでに長針が動いた角度は
上の図の黄緑の線の位置から青い線の位置までですから
120+90=210度です。
ここを、長針だけが、1分あたり5.5度ずつ動いていくのでしたね。
だから、210÷5.5=210÷(55/10)=210×(10/55)=210×(2/11)=38と2/11分です。

答は38と2/11(38と11ぶんの2)分です。