周期算・解説(久保田塾「受験算数の概要」ページへ)

【問題】
次の数列は、4または5の倍数を小さい順に並べたものです。これについて、後の問いに答えなさい。

     4、5、8、10、12、15、16、20、24、25、28、・・・・・

(1)72は何番目の数ですか。

(2)111番目の数を求めなさい。

 

解き方・答え

(1) 4と5の最小公倍数が20ですから、1周期は次の図のようになります。

× × × × × × × × × 12 × × × 16 × × × 20 (4の倍数)
× × × × × × × × 10 × × × × 15 × × × × 20 (5の倍数)
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (通し番号)
                         
(最下段の数字は、この数列の1周期の中で何番目かを示す番号)

後は、この繰り返しですから、「20の倍数のところ」までが1周期です。
1周期の中には、8個の数字があります。
ですから、数列で考えると8個が1周期と言えます。
2周期目以降は、その数を20で割った余りで何番目の数か見れば良いです。
72の場合、
商が3で、余りがあって、それが12ですから
4周期目の5番目の数と分かります。
と言うことで、8×3周期+5で、29番目の数と言えます。

答え 29番目

(2)今度は逆に111÷8=13余り7
から考えます。
1周期の中の7番目は16ですね。(上記の図参照)
だから、最後の半端のセットの16と分かります。
また、商が13ですから、
最後の半端の前に13周期あると分かります。
20×13=260
つまり、13周期目の最後が260なので、
14周期目の16ということで、
260+16で=276

答え 276