■厚生省統計のなぞ-当時の記録と今回の報道から見えること
03.2.10 予防接種情報センター京都
1992(平成4)年10月以後の統一株接種は確実に有効期限切れである(今回調査)・・1,993人(10都道府県、共同調べ)
1989(平成元)年4月〜1993(平成5)年4月の統一株被接種者数・・・・・・・・・・・・・・1,460,536人(全国集計、資料1のA)
1989(平成元)年4月〜1992(平成4)年9月の統一株被接種者数・・・・・・・・・・・・・・1,460,072人(全国集計、資料2のB)
以上から考えられることは、期限の切れた統一株が流通し使用されている事実を調査集計しながら、また、予防接種委員会が遅ればせの使用中止決定をしたが、その意見を行政に反映させず、在庫処分を容認・促進し、その過程で事故が発生していた可能性があるため、原資料を隠蔽し、統計データも捏造した。
ただ、7ヶ月間にわたり1,993人の子供に接種した医療機関が揃いもそろって期限切れワクチンを使用できたことがなぜなのかは不明だ。当時の医療機関・医療従事者がそれほど低い意識で「有効期限」を認識していたか、または有効期限表示が改竄されていたか、この二つ以外に何が考えられるのか、皆さんのお考えをお聞かせください。
厚生労働省は、以上の疑問に直ちに答えるべく詳細な調査と、収集資料の即時公開をすべきなのである。
当時の保健医療局、結核・感染症対策室、後のエイズ結核感染症課及び薬務局関係者を早急に追及すべきである。
ちなみに、平成5年10月1日現在の『厚生省職員録』から抜粋した。
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資料1 93.4.26(MMR中止決定)公衆衛生審議会伝染病予防部会予防接種委員会
会議資料 厚生省保健医療局結核・感染症対策室 平成5年4月26日
「1.乾燥弱毒生麻しんおたふうくかぜ風しん混合(MMR)ワクチンにかかる調査結果の概要」の1枚目
資料2 93.12.9公衆衛生審議会伝染病予防部会予防接種委員会
会議資料 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課 平成5年12月9日
「1.乾燥弱毒生麻しんおたふうくかぜ風しん混合(MMR)ワクチンにかかる調査結果の概要」の1枚目