(愛知県常滑市) |
信楽や備前などと並んで「六古窯」の一つとしても知られる常滑は、日本を代表する焼き物の産地。知多半島における常滑焼の歴史は平安時代にまで遡ると言われ、以来現代に至るまでこの地域は窯業によって繁栄してきた。 常滑駅の東側に位置する丘陵地にはたくさんの窯元が集まり、その周遊コースが「やきもの散歩道」として整備されている。迷路のように入り組んだ坂道に沿って黒板塀の建物が建ち並び、巨大な登り窯の跡なども残る。陶器が道に敷き詰められた「土管坂」の風景もよく知られている。 丘の上から見下ろすと、窯元の象徴とも言える煉瓦造りの煙突がいくつも並んでいる。起伏に富んだ地形と、これら焼き物の町独特の建造物が織りなす雰囲気は個性的で、歩いていて楽しくなる。観光にもおすすめの町である。