白峰shiramine |
石川・福井県境近くの山間部に位置する白峰は、霊峰として知られる白山の玄関口として、古くから発展してきた集落。天領となっていた白山山麓の18集落の中心地でもあり、幕府の任じた大庄屋がこの地域を統治していた。 養蚕・製糸業と、その生糸を用いて作った「牛首絣」という着物の製造が盛んで、2階・3階建ての大きな屋はその養蚕に用いられていました。また、1970年代には温泉が開湯し、町の中心に立派な「総湯」が建つなど、白峰は温泉地としても知られるようになりました。金沢からは遠いが、福井側からは意外と近いので、越前大野や勝山旅行とセットで訪れても良いかも知れません。
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(タイトル写真左側が、大庄屋・山岸家住宅)
手取川沿いの小さな平地に古くからの市街地が密集しており、河岸段丘上を緩やかな坂道となって走る狭い通りに沿って古い町並みが続く。黄色がかった土壁の下を板壁が取り巻くという形が、この集落の民家の特徴となっており、現在でもいくつかが現存している。